梅雨の季節が近づくと、考えずにはいられない夏のへのカウントダウン。夏になると脱水症状対策として「普段より多めに水分を取らせないと」と思いますよね。しかし、子どもは親が思うように水分をとってくれません。脱水症状を防ぐためになんとしても水分を取らせたいのが親の心。今回は、「水分をとりたがらない子どもにどうしたらよいか?」をお話しさせていただきます。(子どもの心スペシャリスト・小阪有花)
子どもは脱水症状を起こしやすい!
子どもは大人より身長が低いためアスファルトの熱をうけやすく、こちらも脱水症になる原因の一つです。環境省によると、大人の顔の高さで気温が約32度のとき、幼児の顔の高さでは約35度になるといわれています。
なので、太陽が燦々と照らす夏の季節はこまめな水分補給は必要不可欠。脱水症状になってしまうと食欲がなくなり、吐き気やめまいに襲われ、悪化してしまうと発熱や痙攣がおきるため、十分に注意して過ごしてください。
子どもにどれくらい水分補給をするべき?
「脱水症状を防ぐには、水分補給」とお話ししましたが、一体どれくらいの量をどのペースであげるべきなのかわからないですよね。
目指すべきは水分補給を生活習慣に組み込むことです。水分量はコップ2~3口の分量(50~100ml)を食事やおやつの時、散歩や外遊びの前後など毎日決まったタイミングで飲むようにしましょう。
しかし、水分補給を日々の習慣にすることが理想とわかっていても、実際は子どもが飲んでくれず、困惑してしまうことの方が多いです。そんな時はこんな3つの方法を試してみてください。
①まずは家族が水分をとっているところを見せよう
こちらは定番の方法ですが、まずは家族が水分補給する姿を見せることです。
食事同様、子どもにだけ水分補給を促しても、子どもは気持ちがのりません。まずは家族みんながお水はおいしいと思っていることをリアクションで伝えましょう。楽しむ姿を見せることも大切ですし、水分補給は遠からず命を守ることにも繋がっているので、水分をとる大切さをしっかりと伝えてみても良いと思います。
すべては理解せずとも、これは大切なことなんだと肌で感じとれる子どもも少なからずいます。
②コップは自分で選ばせよう
水分をとりたがらない子どもに、「もう少し飲もうね」と声をかけても、大概は嫌がられてしまいます。中身がオレンジジュースとかなら飲むのかなと思いますが、必要以上の糖分摂取はさけたいですし、ジュースしか飲まなくなっては本末転倒です。
そんな時は、中身を変えずコップを選ばせましょう。中身が水でもコップの色がピンクや黄色ならなんとなく美味しそうにみえるものですし、自分で選んだという特別感を味わえ、このコップなら飲もうかなと思えるものです。
③遊びの中に水分補給をとりいれよう
何を言っても飲まなくて、喧嘩に発展してしまい、「このままじゃお出かけさせるのが心配」となってしまった際は、一旦全部忘れて遊びにでかけてしまいましょう。
イヤイヤ時期の子どもはとくに理由もなく嫌がることがありますが、嫌なものを無理やりさせられることで、言う通りにすることが嫌という理由にすり替えてしまう場合があります。そうならないように、もうこれは何を言ってもダメだと感じたら一旦手放してしまいましょう。そして、遊びにきりかえご機嫌をうかがいながら、良きタイミングで遊びの中に水分補給を含んでみてください。
方法はいろいろあります。外遊びなら、かけっこのコースの途中にコップを用意し、障害物競争の一種のように「飲んで戻ってきたらゴール」というルールを作ってしまいましょう。
また、家の中であれば、前回の記事「最高のごっこ遊び」の中に水分補給できる場所も作ってしまいましょう。なかなかやっつけられない敵がいても、「この魔法の水を飲むとパワーアップだ!!」と促せば、子どもは考える暇なく飲んでくれます。「本当に、こんなに嫌がってたのに飲むの?」と思うかもしれませんが、嫌がられている時ほど、引き際とタイミングと勢いが大切だったりするのです。
まとめ
最近、夜も寝苦しい日がちらほらでてきましたね。これから更に暑くなる夏の季節。楽しい時間とともに脱水症状、虫刺され、食中毒など心配ごとも増えるので、今から色々対策しておきましょうね。
【小阪有花】2004年 ミスマガジンから芸能界へ。2009年に芸能引退後、保育コンサルを経て、2020年 総合制作会社cheer lead を設立。