どの株式会社、社福の保育園を選べば安心? 保護者の評判が高い「運営法人ランキング」 (東京都、平成31年度)

どの株式会社、社福の保育園を選べば安心? 保護者の評判が高い「運営法人ランキング」 (東京都、平成31年度)

保育園は、運営する株式会社や社会福祉法人によっても大きな違いがあるって知っていますか? そこで、「保護者の評判が高い、運営法人ランキング(東京都の認可・認証保育園が対象、平成31年度)」を作成しました。保育園選びの際、このランキングも参考になるのではないでしょうか。

  まずは、運営法人ランキングをみてみましょう。

保護者の評判が高い「保育園の運営法人ランキング」
(東京都、平成31年度)

順位 運営法人名 平均得点
(1000点満点)
標準偏差
(傘下園の点数のばらつき)
1位

社会福祉法人敬愛学園

935.1点

17.5点
2位

株式会社ネス・コーポレーション

918.1点

22.9点
3位

株式会社モード・プランニング・ジャパン

916.8点

40.2点
4位

株式会社こどもの森

914.6点

27.7点
5位

株式会社小学館集英社プロダクション

914.6点

19.9点
6位

株式会社ソラスト

913.3点

26.1点
7位

ライフサポート株式会社

913.0点

35.8点
8位

コンビウィズ株式会社

910.4点

39.7点
9位

株式会社ベネッセスタイルケア

910.4点

33.0点
10位

株式会社ポピンズ

905.3点

23.8点
11位

社会福祉法人雲柱社

904.5点

24.0点
12位

株式会社アンジェリカ

896.4点

28.7点
13位

学校法人三幸学園

896.3点

40.9点
14位

株式会社日本保育サービス

892.5点

33.4点
15位

ライクアカデミー株式会社

890.0点

48.1点
16位

株式会社日本生科学研究所

887.8点

35.2点
17位

社会福祉法人多摩養育園

886.4点

32.8点
18位

HITOWAキッズライフ株式会社

881.6点

40.3点
19位

株式会社グローバルキッズ

879.1点

40.3点
20位

社会福祉法人東京児童協会

879.1点

28.7点
21位

株式会社テノ.コーポレーション

874.0点

45.3点
22位

株式会社WITH

873.9点

36.7点
23位

社会福祉法人えどがわ

866.5点

27.5点
24位

株式会社ブロッサム

817.4点

55.9点
全体

平均882.0点

平均45.4点

運営法人ランキング1位は
昨年に続き「社会福祉法人敬愛学園」

 この「保護者の評判が高い、保育園の運営法人ランキング」は、東京都が発表している保育園の「第三者評価」を元に、「保護者にとって満足度が高い運営法人」を評価したものです(掲載基準、計算方法はこちら)。調査対象は、直近3年間で、第三者評価を取得した保育園が10以上あった運営法人です(自治体を除く)。

 「運営法人ランキング」の1位は、昨年と同じ「社会福祉法人敬愛学園」でした。社会福祉法人敬愛学園は、八王子市と町田市で11カ所の認可保育園を手掛け、「敬愛桃の実保育園」は、保護者の評判が高い保育園ランキング(町田市、平成31年度版)」で1位に、「敬愛たかお保育園」は、同(八王子市)」で2位にランクインしています。

 「敬愛たかお保育園」の第三者評価の保護者のコメントを見ると、「こどもの様子をしっかりと伝えてくれます。話しをする姿勢も空間もあり、話したい時に話せる環境があります」「昨年のアンケートで、兄弟(小学生)と運動会の日にちが同じなので、同じにならないようにして欲しいと書きました。今年は別の日になっていたので、配慮していただけたのだと思います」などの声が上がっていました。保護者に寄り添い、保護者の意見も取り入れる姿勢が、毎年の評価につながっているといえるでしょう。

2位は「株式会社ネス・コーポレーション」
キッズデザイン賞に選ばれた保育施設を運営

 2位にランクインしたのは、「ベリーベアー」「ピノキオ幼児舎」といった名がつく保育園を運営する「株式会社ネス・コーポレーション」です。東京23区と川崎市に9施設の認可保育園、さらに認証保育園も12園運営しています。

 中でも、何度もメディアに取り上げられているのが、平成29年に江東区に開園した「ナーサリールームベリーベアー深川冬木」(直近の第三者評価がないため、ランキング対象外)。東西線・大江戸線の門前仲町駅から徒歩3分の場所にあり、200名もの園児を預かる大規模保育園です。高速道路の高架下の緑地帯を活用していることから、東京ドーム1個分ほどの敷地を誇り、天然芝の園庭や広いアスレチックフィールド、ランチエリアや屋上菜園などもあり、子どもたちが様々な体験できる造りになっています。この保育園は、第12回キッズデザイン賞で、『地域・社会部門「子どもたちを産み育てやすいデザイン」少子化対策大臣賞 優秀賞』を受賞。

 その他、「ベリーベアー西馬込」「ぶ~ぶキッズまごめ」「ベリーベアー宮崎台」も施設の建築や空間、サービスなどが賞されています。

 また、施設だけでなく、「ナーサリールームベリーベアー東陽町」の第三者評価の保護者のコメントには、「土曜日の午前に設定してくれている行事が多いので助かります」「どんな相談にも乗ってくれる信頼感があります」「子どもがたくさんの事を学んできていて感謝しきりです」とあり、職員への満足度や信頼度の高さも伺えます。

4位は「株式会社こどもの森」
3つの園が市町村ランキング1位に

 4位の「株式会社こどもの森」は、グループで100ヶ所以上の認可、認証保育園を運営しています。保育サービス各社の中でも大手の一つといえるでしょう。保育園名を「子どもの森」と称していないため、どこの園を手掛けているのか一見わかりづらいものの、認可保育園のいくつかには「まなびの森保育園麻布」のように「まなびの森」がついています。また、認証保育園の多くには「駒沢プチ・クレイシュ」「東中野プチ・クレイシュ」など「プチ・クレイシュ」と名がついています。

 「保護者の評判が高い保育園ランキング」(平成31年度版)では昨年同様に、株式会社こどもの森が運営する保育園が「小金井市のランキング」、「東久留米市のランキング」で1位に、さらに「国分寺市のランキング」では1位から3位を占めていました。

 国分寺市のランキング1位の「ぶんじっこ保育園」の第三者評価を見ると、園全体の総合的な評価は「大変満足」が62%、「満足」が37%と保護者からの満足度が非常に高く、「先生方には親子共々感謝しています」「年々対応が改善されている」(共に保護者のコメント)、「保護者が意見・要望を言いやすい環境づくりを心掛けています」(第三者評価機関のコメント)とありました。大手の運営会社であっても、保護者の意見を真摯に聞き入れる姿勢が好評を得ているといえるでしょう。

 安心感のある保育を提供し、延長保育をはじめ保護者の就労形態に合わせたサービスを提供していることが、好評を得ているといえるでしょう。

6位の「株式会社ソラスト」は
昨年16位から一気にランクアップ

 昨年から10位も上昇したのが、6位にランクインした「株式会社ソラスト」です。手掛ける保育園は都内に12施設ながらも、年々、増加しています。木の温かみある施設や無添加にこだわった手作り給食など、アットフォームな雰囲気に加え、セキュリティカメラの設置やスマートフォンを使った連絡帳など新しい技術も導入。また、2歳児以上は、英語に触れる取り組みも行っています。

 「「保護者の評判が高い保育園ランキング」(板橋区、平成31年度版)で、昨年の32位から、今年3位に上昇した「ソラストときわ台」の第三者評価を見ると、「心身の発達に役立つ活動」「興味や関心が持てる活動」「職員の子どもへの対応」「保育内容の説明」の項目で満票を獲得し、保護者から高い支持を得ていることがわかります。また「その日の活動をボードに書いたり写真で紹介し、保護者にわかりやすいよう示している」(第三者評価機関のコメント)ともありました。新しいサービスを導入するだけでなく、保護者に寄り添った取り組みが評価につながっているようです。

最下位は「株式会社ブロッサム」
東京23区ランキングでも低評価

 東京都の保育園「運営法人ランキング(平成31年度)」で、最も評価が低かったのは、「株式会社ブロッサム」(現、株式会社さくらさくみらい)でした。平均点が817.4.点と、東京都の全保育園(今回の調査対象は2412園)の平均点882.0点をかなり下回っています。

 「保護者の評判が高い保育園ランキング」(平成31年度版)をみても、株式会社ブロッサムが運営する保育園は上位にランクインしておらず、品川区、豊島区、北区のランキングでは、最下位でした。

 第三者評価の保護者コメントには、「園長と先生の入れ替わりが多い」「園長が3人も替わったことで、まだ信頼関係が築けていない」(きたしながわさくらさくほいくえん=現・さくらさくみらい北品川の保護者コメント)、「先生の入れ替わりが多いように感じる」(こまごめさくらさくほいくえん=現・さくらさくらみらい駒込の保護者コメント)といった声があがっています。保護者と職員の間に、最も大切な信頼関係が築けていないことがわかります。

また、「保育士が働きやすい保育園ランキング」(平成31年度版)でも、株式会社ブロッサムが運営する保育園は下位を占めていました。保護者と職員の信頼関係構築のためにも、運営体制の見直しが望まれるところです。

標準偏差が高い運営法人は
各園で保育の質にばらつきがある

 「運営法人ランキング(平成31年度)」の、標準偏差(傘下園の点数のばらつき)もみてみましょう。この点数が高いほど、同じ経営母体であっても、各園で保育の質のばらつきが大きいということです。 先にあげた「株式会社ブロッサム」は、標準偏差も55.9点と圧倒的に高いことから、それぞれの園で保育の質に大きな違いがあることがわかります。

次に、標準偏差が高かったのは、15位の「ライクアカデミー株式会社」で、48.1点。しかも、昨年の同ランキングよりも、7位もランクダウンしていました。 第三者評価にある「利用者の不満や要望は対応されているか」の保護者コメントをみても、満足度が高い保育園と低い保育園の差が激しいです。

 「にじいろ保育園中野(中野区ランキング2位)」には「まだ何も不満はないのですが、いつも先生方が気にかけてくださるので安心しています」(第三者評価の保護者のコメント)と満足度は高いようです。

一方、「にじいろ保育園平和台(練馬区ランキング143位)」には「不満や要望を伝えた時に、高圧的な態度で返されたことがあります」「要望を伝えても改善するスタンスを持っていない」(同)といった声があがっていました。

 他に「株式会社テノ.コーポレーション」「学校法人三幸学園」「株式会社グローバルキッズ」なども標準偏差が高いため、保育の質が低い園も一定数あるといえるでしょう。