子どもに愛情を伝えるためにはどんな声をかけるべき? 私の選んだスペシャルワード5選【小阪有花さん連載⑨】

子どもに愛情を伝えるためにはどんな声をかけるべき? 私の選んだスペシャルワード5選【小阪有花さん連載⑨】

あけましておめでとうございます。みなさん良いお正月はお過ごしでしょうか? 「去年は◯◯が出来たから今年は子どもに◯◯してあげよう」「去年は子どもにきつくなりすぎたから今年は穏やかにすごそう」など様々な想いがあると思いますが、そんなときだからこそ、改めて子どもにどんな声をかけるべきかをもう一度振り返ってはいかがでしょうか? 今回は、カテゴリー別、子どもにかけるべきスペシャルワード5選をご紹介します。(子どもの心スペシャリスト・小阪有花)

自分に自信をもってもらいたい時は
「うちの子に生まれてきてくれてありがとう」

「生まれてきてくれてありがとう」この言葉は、朝一番や、夜寝る前などに伝えたい言葉です。

両親からの生まれてきてくれた事への感謝の言葉は、無条件に自己肯定を高め自信を育てます。自信を持つことは、自分を信頼するということであり、自分こそが自分の最大の理解者であり、味方であることを理解すること。どんな困難が訪れても、自分を励まし、自分を信じ進めれば可能性は大きく広がっていくことでしょう。

なので、まずは無条件に自信をもてる子どもに育てるために、生まれてきてくれた喜びをしっかりと伝えてあげてください。

生まれてきてくれてありがとう

思いやりを育んでもらいたい時は
「私の為にやってくれたのね。ありがとう」

子どもが親のために何かをしてくれた時に伝えたい言葉です。それが結果としてうまくいってもいかなくても、まずは、想いからきた行動だという事を認めてあげてください。

思いやりをもつということは、共感する力をもつということです。他の人の立場になって考え行動してあげられることができた時こそが、思いやりの心が育っている瞬間といえます。これは、今後の人間関係の構築においてとても大切にするべき気持ちです。なので、結果がどうであっても、親のためにしてくれた心と行動を評価し、まずは気持ちを理解してあげましょう。

諦めない心を育てたい時は
「○○くんならならきっとできるよ」

子どものうちは新しいことや難しいことに挑戦した時、うまくいかないことが多々あります。そんな時、すぐに諦めてしまっては、どうせ自分はなにも出来ないから‥と諦め癖がついてしまいます。

新しいことをする時は誰だってうまくできるか心配になります。そんな時、うまくいかないかもしれないという不安に打ち勝てるよう「あなたならきっと大丈夫。できるよ」と声をかけてあげましょう。

くじけそうになっても、両親からの励ましの言葉で子どもは何度でも挑戦できます。なにより、自分は一人じゃないと支えられている安心感が、子どもに勇気を与えるのです。だからこそ、「大丈夫、できるよ」という言葉で、出来るまでやりつづけよう!という諦めない心が芽生えるのです。

くじけそうになる

子どもが失敗して落ち込んでしまった時は
「さっきよりも○○してみたんだね、ちゃんと見ていたよ」

子どもは好奇心旺盛でたくさんのことを日々学び挑戦していきます。だからこそ、失敗が続き落ち込んでしまうこともあるでしょう。子どもが落ち込んでいる時こそ、適切な言葉をかけてあげたいと思いますよね。

そんな時は、失敗した事よりも、新たな発見があった事、自分で考えて挑戦してみて起きた変化、そして懸命に向き合っていた姿をしっかりと褒めてあげましょう。失敗したことを否定的にとらえるのではなく、失敗こそ貴重な体験であり、大切なのはそこから何よりを学べるかが重要、そのことを伝えてあげてください。

それでも何度も失敗し落ち込んでしまった場合は、「私も小さいころは全然出来なかったんだよ」と自分の失敗話を聞かせてあげるのも良いでしょう。みんな最初は出来ないところから始まっている。だから失敗して悔しい気持ちはわかるし恥ずかしいことじゃない。と共感してあげることで、失敗は誰にでもあるということをわかってもらいましょう。

子どもは、親に見守ってもらっていること、また、ママもパパも最初はできなかったけど頑張ってできるようになったと後押ししてもらうことで、また立ち直ることが出来ることでしょう。

夢、なりたい自分になるための原動力を沸かせるには
「どうして○○になりたいの?」

夢をもつということは憧れをいだくということ。それは、なりたい自分に近づこうとすることを意味します。夢をもつということは生きていく上でとても重要なことです。未来への期待をふくらませ、人生を豊にすごす上で、「こんな風になりたい」と夢をもつことは生きる原動力にもなります。子どもには夢を叶えてもらいたいと親なら誰だって思いますよね。

だからこそ「なぜ〇〇になりたいと思ったの?」の聞いてみてあげてください。子どもはいつだって本当の答えを持っています。しかし、大人になるにつれて忘れていってしまう心もあり、夢に対し、「なぜこうなりたいと思ったか?」という理由も、忘れていってしまう物のひとつです。だからこそ、子どものうちにたくさん聞いてあげてください。

人の原動力は心です。だからこそ、「なぜ、こうなりたいのか?」「なぜ、なりたいと思ったのか?」と理由を聞いて、なりたい自分になるための原動力を育んでいってあげてください。

大切な想いを、子どもに届けよう

子育てに年末年始のようなお休みはありません。だからこそ、つい日々に追われ、子どもとの接し方も疎かになってしまうことがあると思います。

しかし、子どもに愛情のない両親なんていません。子どもは自らの分身であり、子どもの夢は親の夢、子どもの痛みは親の痛みでもあります。だからこそ、子どもにどんな声かけをしているか。大切な思いは、ちゃんと子どもに届いているか。気になりますよね。

なので、たまにでいいので、こういった時期に子育て振り返ってくださいね。

【小阪有花】2004年 ミスマガジンから芸能界へ。2009年に芸能引退後、保育コンサルを経て、2020年 総合制作会社cheer lead を設立。