転職した保育園で「給与が違う」「話が違う」…。 保育士が語る、雇用条件トラブルから身を守る方法とは

転職した保育園で「給与が違う」「話が違う」…。 保育士が語る、雇用条件トラブルから身を守る方法とは

 「転職の採用面接時に話していた給与が払われない」「採用時に聞いていた話と違う」など、転職した保育園の雇用条件に関して、悩みを抱えている保育士が多いのではないでしょうか。そこで、転職時に気をつけるべきことと、転職後の対応策や身の守り方をまとめました。転職経験のある現役保育士から聞いた体験談も、ぜひ参考にしてください。

転職サイトの求人要項で、チェックすべきこと

 あらゆる保育園の求人がずらりと掲載されている、転職サイトの求人要項ですが、必ずチェックしておきたいのは、以下の項目です。

  • 月給
  • 家賃補助の有無

 せっかく転職するのに、前園よりも給料が下がってしまったら、働きがいも半減してしまうはず。求人要項だけは必ずチェックした上で、スクリーンショットに撮るなどし、形に残しておくことをオススメします。
 また、転職サイトには在園保育士などのレビューが書かれていることがありますが、いい意見を鵜呑みにするだけでなく、悪い意見もきちんと見ておきたいところです。

転職先にて、面接時に必ず聞いておきたい3項目とは

 どんな保育園でも、職員数が足りないのが現状です。入職してほしくて、面接時にいいことばかりを並べる園が一部にあるもの事実。そこで面接時には、遠慮することなく気になることをきちんと聞いておくことをオススメします。

 必ず聞いておきたい雇用条件は、やはり、以下の3項目です。

  • 月給
  • 家賃補助の有無
  • 残業代の有無

 実際には以下のように質問してもいいでしょう。

「求人では20万円ということでしたが、諸手当は含まれているのでしょうか」
「家賃補助の上限はいくらですか?」
「残業代は、働いた分だけ出るのでしょうか?」

 など、お金に関することは聞き、言質をとっておきましょう。

 特に家賃補助については、上限をはっきりと言わない園もあるようです。実際、転職経験のあるAさんは、こんな体験をしました。

 「面接時に家賃補助について聞くと、『みんな、このくらいの家賃の家に住んでいる』と、他の職員の家賃を伝えられました。そこで、その値段に近いマンションを探し、引っ越しました」(Aさん)
 ところが入職後、給与明細を見てびっくり。
 家賃は全額補助かと思ったら実は上限があり、結局、2万円程度の自己負担が必要だったのです。
「だったら、自己負担が少なくてすむ、もっと安いマンションを選んだのに」と後から悔やみました。

 こうしたケースをふまえ、「家賃補助の上限はいくらか」を、はっきりと答えてもらえれば、気持ちよく仕事ができるでしょう。

「おかしい」と感じたら、そのつどメモや録音を

給料や家賃、残業についてなど、「聞く」だけでは物足りないケースも。転職経験者のBさんが言います。

 「面接時、給料について、募集要項と同じ額を伝えられました。『それならば前園と同じくらいだ』と安心し、他にも内定していた保育園を蹴り、その園に入職を決めました。ですが、初月の給与明細を見て、『えっ』と思いました。聞いていた額より少ないのです。当然、前園よりも給料が下がってしまいました」(Bさん)

こんなはずではなかった…。そう、頭を抱えたBさんでしたが、自分の記憶に自信が持てず、すぐに異を唱えられなかったそうです。

「まさか伝えられていた給料がもらえないなんてことがあると思わず、『私の記憶が間違っているのかな?』と。でも、同時入職の保育士と確認しあって私の記憶が正しいことがわかりました。入職から半年経った頃、園長に、『提示された額と違うようです』と言うと、『そうでしたか。すみません』と、ひとこと。それでやっと増額してもらいました。それでも、最初に提示された額よりは少ないんですけどね」(Bさん)

 さらにボーナスも同様に採用の話と違っていました。
「2ヶ月分×2回だと提示されていたのに、蓋を開けてみれば、1ヶ月弱分×2回だった」(Bさん)
 と、振り返ります。

 また、残業については、こんな話が。転職経験者のCさんが明かします。

「面接時、残業手当については特に聞きませんでした。それがいけなかったのか、入職後は、当然のように毎日サービス残業。『これ、おかしいよね?』と、同期たちと話し合い、2年目の夏、園長に直談判。すると、やっと1カ月に数時間分だけでも残業手当がつくようになりました」(Cさん)

 このようなケースを未然に防ぐために、転職経験者の保育士が口を揃えて言うのは、
「条件についての話は、書面に残すか、録音しておけばよかった」ということ。

 メールでやりとりする機会があれば、きちんと保存したり、面接する機会があれば、こっそりでもいいので録音したりするのもひとつの手。また、疑問に感じる出来事があれば、そのつどメモを残しておくなど、こまめに記録をとっておけば、あとで役立つことがあるかもしれません。

 特にサービス残業については、労働基準法違反です。園長に訴えても改善がみられなければ、労働基準監督署に報告することも視野にいれてみましょう。その際、残業した時間をメモしておけば、必ず役に立つはずです。

まとめ、雇用条件などは記録を残しておくこと

 いかがでしたか。採用時の書類やメールのやり取りは必ず取っておくことが重要です。
 また、働き始めてからも、雇用条件が守られないなどの問題があれば、メモをきちんと残したり、よほどのことがあれば会話を録音したりしておいてもいいかもしれません。
 今回紹介した、転職の際に気をつけるべきことを参考に、よりよい保育園を見つけてください。

転職サイトは複数登録すべき

 それでは、実際に転職を考える際は、まず何をすればいいでしょうか。最初に取り組むべきなのが、「転職サイト」に登録することです。主要な転職サイトであれば、一人一人の保育士にコンサルタントがついてくれ、希望に沿った保育園を紹介してくれます。保育園の様子や勤務実態についても、転職サイトを通じてヒアリングできるのでぜひ登録したいものです。

 それも1つの転職サイトだけでなく、複数のサイトに登録するのがオススメです。下記の「主要な保育園転職サイトを比較」を見ればわかるように、登録している保育園数には差があり、1つのサイトに登録しているるだけでは、現在募集中の保育園全ての情報を見ることができないからです。また、サイトによって得意な地域、苦手な地域があったりするので、複数のサイトに登録すれば、最適な保育園に出会える確率が高まります。

 なお、ハローワークでも転職・就職情報を見ることができますが、登録している件数が少ないので、これだけで転職活動をすることはお勧めしません。

 転職を考えるのなら、複数の保育士転職サイトに登録して、転職先を探してみるのがいいでしょう。

「求人数はどこが多い?」保育士転職サイトを比較(首都圏)

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