保育園を円満に退園するコツとは? 退職後にもらえる失業保険のことも知っておこう

保育園を円満に退園するコツとは? 退職後にもらえる失業保険のことも知っておこう

転職を経験しているベテラン保育士Aさんから、「保育士を辞めたい!」と思ったときに円満に退園するコツを教えてもらいました。また、退園した後に支払われる失業保険の給付金のことや給付金をもらうための条件などをまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

退職の意思を伝えるのは、1ヶ月前でOK

 憧れていた保育士になっても、「想像以上の過酷な職務だった」「人間関係が難しかった」「親御さんたちとの関係性に苦労した」など、さまざまな理由で辞めたくなることがあるかもしれません。でも、勢いで辞めてしまうのはもったいないです。短い期間でも保育士として努力して働いた経験を今後に生かせるように、できる限り円満に退園したいですね。

 まずは、園長に退園の意思を伝えることから始まります。今回話を伺ったベテラン保育士Aさんによると、「退職の意思を伝える時期は、一般企業と同様に1ヶ月前までで大丈夫です。3月に辞める場合は1月や2月に言うことが多いように思います」とのことです。あまり早く伝えてしまうと居づらくなってしまうのは、一般企業の会社員も同じですよね。

 「子どもたちや親御さんには、どのように伝えるのがいいのか?」と悩むかもしれませんが、実は保育園業界では辞めることを言わないことが常識とされています。

 園の便りに、お知らせとして先生の退園情報が突然書かれていたり、退園間近に園内に「〇〇先生が退園します」というお知らせが張り出されたりすることが多いようです。ベテラン保育士Aさん曰く、「今までの経験では最短で退園2日前のお知らせでした」というからびっくりです。担任の先生なのに、気がついたら辞められているということも多いようです。辞める際のお知らせは、暗黙のルールをふまえつつ、園の方針なども確認したほうがいいでしょう。

 辞める理由として、「家庭がある人は、『子どもの学校行事が増えて、どうしても続けられない』など、子どもや家族に関する理由が円満に辞めやすいと思います。独身の方は、『結婚する』、『体力的に続けるのが難しい』などという理由がおすすめです」とは、Aさんのアドバイスです。円満に退園すると、「また元気になったら戻ってきてね」などと言っていただけることも多く、実際にAさんもだいぶ前に辞めた園からも、「手伝いに来てもらえない?」と連絡が来ることがあるそうです。



失業保険をもらえる条件とは?

 円満に退園でき、転職を目指す場合でもすぐに次の園が決まるとは限りません。そんなときに頼りになるのが、失業保険の給付金です。正式には、失業給付手当といいます。大前提として、すぐにまた働きたいという人のための給付金なので、「子育てでしばらく働く時間が取れない」「仕事に疲れたから休養したい」など、すぐに働く意思がない人はもらうことができないことは覚えておきましょう。

 この給付金をもらうには、いくつかの条件があります。

 まず、合計半年または1年以上勤務していて、雇用主が雇用保険に加入しており、保険料を支払っていること。合計なので、2ヶ所の職場での合計でもかまいません。

 また、4週間に一度、決められた日時の認定日にハローワークに出向き、「今も求職中だけどまだ就職できていない」という失業認定を受ける必要があります。

 基本的に、給付金は以下のように計算されます。辞めた理由が自己都合なのか、会社都合かによって、給付期間、給付開始時期などが変わってきます。自己都合で辞めた場合は、辞める前の平均月給(半年間)の半分程度と思っておくといいでしょう。

<月額給付額の計算方法>
基本手当日額[賃金日額×給付率(年齢や賃金日額により45~80%)] × 28日
※賃金日額=退職直前6ヶ月間に支払われた賃金総額÷180(賞与などは含まれず、年齢によって上限あり)

<年齢別基本手当日額の上限>
30歳未満 6710円
30歳以上〜35歳未満 7455円
35歳以上〜45歳未満 8205円

 上記が基本的な内容ですが、ここで知っておきたいのが「退職理由」によって、給付の仕方が大きく変わるということです。「会社都合」であれば約一週間後から失業保険が給付されますが、「自己都合」だと、約3ヶ月たたないと給付されません。詳しくは以下の条件を確認しましょう。

<会社都合での退職給付>
●対象者:倒産、解雇(リストラ)、定年、会社の諸事情で退園
●給付条件:辞めた日以前の1年間に、給与支払い期間が6ヶ月以上あること
●給付開始:7日間の待期期間終了後の失業認定日から約1週間後
●給付期間

勤務期間 1年〜10年未満 10年〜20年未満 20年以上
全年齢 90日 120日 150日

<自分都合での退職給付>
●対象者:転職、病気、結婚など自分の意思で退園
●給付条件:辞めた日以前の2年間に、給与支払い期間が1年以上あること
●給付開始:7日間の待期期間満了から3ヶ月後の失業認定日から約1週間後
●給付期間

勤務期間 1年未満 1年以上〜5年未満 5年以上〜10年未満 10年以上〜20年未満 20年以上
30歳未満 90日 90日 120日 180日
30歳以上〜35歳未満 90日 120日 180日 210日 240日
35歳以上〜45歳未満 90日 150日 180日 240日 270日

 このように、自己都合の場合は、1年以上の勤務期間がないと給付金が支給されないため、「辞めたい!」と思っても、1年間は頑張って働きたいですね。最低でも3ヶ月の給付制限があることも覚えておきましょう。失業保険の給付金の手続きをきちんと行って、余裕をもって転職活動をできるようにしたいですね。

 なお、毎月45時間以上の残業時間を強いられたり、従来の給料より85%以下に減額されたりしていれば、「会社都合の退園」に変更することができます。45時間というと、1日2~3時間の残業があれば該当する場合がありますので、タイムカードなどがない場合は自主的に記録を残すなどの準備をしておくといいでしょう。

転職サイトは複数登録すべき

 それでは、実際に転職を考える際は、まず何をすればいいでしょうか。最初に取り組むべきなのが、「転職サイト」に登録することです。主要な転職サイトであれば、一人一人の保育士にコンサルタントがついてくれ、希望に沿った保育園を紹介してくれます。保育園の様子や勤務実態についても、転職サイトを通じてヒアリングできるのでぜひ登録したいものです。

 それも1つの転職サイトだけでなく、複数のサイトに登録するのがオススメです。下記の「主要な保育園転職サイトを比較」を見ればわかるように、登録している保育園数には差があり、1つのサイトに登録しているるだけでは、現在募集中の保育園全ての情報を見ることができないからです。また、サイトによって得意な地域、苦手な地域があったりするので、複数のサイトに登録すれば、最適な保育園に出会える確率が高まります。

 なお、ハローワークでも転職・就職情報を見ることができますが、登録している件数が少ないので、これだけで転職活動をすることはお勧めしません。

 転職を考えるのなら、複数の保育士転職サイトに登録して、転職先を探してみるのがいいでしょう。

「求人数はどこが多い?」保育士転職サイトを比較(首都圏)

(マメ知識)保育園転職サイトは複数登録しよう!

 保育士が保育園の転職、求人情報を探すなら、複数の転職サイトに登録することが大切です。どこも登録は無料です。主要な転職サイトでも、登録している保育園数、得意なエリアは違います。

 

                            

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