3歳の子どもがしゃべらない原因
子どもは周囲の言葉を聞いたり、話しかけられるなどの日常の中から少しずつ意味を理解しながら、言葉をしゃべるようになります。そんな3歳の子どもがしゃべらない、言葉がでてこない、遅れているなどの原因としては以下のようなことが考えられます。
- 個性や個人差
- 聴覚の問題
- 口の構造
- 発達障害の可能性
次に3歳児がしゃべらない4つの原因について詳しく解説していきます。
個性や個人差
3歳の子供の成長には月齢で異なることも多く、個性もそれぞれです。おしゃべりがの得意な子もいれば、口数少ない子など個人差もあります。我が子の成長を他の子どもと比べて判断をするのではなく、子ども自身のペースに合わせながら、言葉を理解できるような環境を整えていきましょう。日常生活や遊びを取り入れたり、子どもの興味のあることや好きなものを通じて、言葉を話しやすい工夫を試みてみることもおすすめです。
聴覚の問題
言葉の遅れがある場合、聴覚に問題があることがあります。言葉の遅れ以外にも大きな音や呼びかけに無反応だったり、声を発したが言葉が理解できず会話にはなっていなかったりなどの違和感がある場合は、耳鼻咽喉科への相談をおすすめします。1歳〜3歳くらいの小さな子供は、風邪など引くと中耳炎にもかかりやすいです。放っておくと難聴の原因にもなりやすいため、気になる症状がある場合は早めに診察をしましょう。
口の構造
子どもが言葉を上手くしゃべれていない場合は、口の構造に問題があるかもしれません。舌小帯(ぜつしょうたい)と呼ばれる舌の裏側にあるヒダが短いと、しゃべり方がたどたどしかったり滑舌が悪かったりするなどの原因にもなります。治療には手術か、機能訓練を行う2つの方法があり、口の状態や程度で異なります。滑舌が悪い、舌を出したときヒダがひっぱられてハートになるなどの気になる症状がある場合は、まずは小児科に相談をしてみましょう。
発達障害の可能性
3歳児がしゃべらない原因には発達障害の可能性も考えられます。発達障害と診断を受けても適切な療育をすることで、社会人を身につけることは可能です。まずはどういった発達障害があるのかを知っていきましょう。
自閉症スペクトラム(ASD)
自閉症スペクトラムの症の子どもは、コミュニケーションを取ることが苦手で、対人関係への関心が薄い特性があります。独自のルールやこだわりも強く、1人の世界を好む傾向が強いです。相手が話す言葉の意図や意味を理解することが困難なことが要因となり、しゃべらないなど言葉の遅れも目立ちます。
ADHD(注意欠陥多動性障害)
ADHDの子どもは、我慢することが苦手で物事への集中力が低く、注意散漫になりやすい特性があります。3歳で発覚することは少なく、小学校での学習や集団生活が始まりだしてから勉強についていけない、ルールを守れないなどの異変に気づくことが多いです。言葉を理解できていない場合は、言語発達の遅れに繋がります。
学習障害(LD)
学習障害には、文字を読んだり書いたりすることが苦手であったり、計算が理解できないなど、人それぞれで異なる特性があります。文字を読み間違えたり、話しの意味を理解することが苦手だったりする子どもは言葉の発達もゆっくりなため、言葉が出てこないことも多いでしょう。現段階で言語の発達が遅れているのであれば、年齢が進むと改善されるケースが多いです。
発達障害チェックリスト
まずは発達障害の子どもに多い気になる症状をチェックしていきましょう。
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- じっとしていられない
- 癇癪を起こすことが多い
- 思い通りにいいかないことがあると手が出てしまう
- 攻撃的な行動が多い
- 人の言うことを聞かない
- オウム返しの言葉が多い
- 初めての場所を怖がる
- 人混みを極端に嫌う
- 集団行動が苦手
- ごっこ遊びをしない
- 手遊びや歌に興味がない
- 一人で遊んでいることが多い
- ひどい偏食がある
- 同じ服ばかり着ようとする
- 言葉遅れがある
上記の症状が目立つ場合は発達障害の可能性はありますが、だからといってチェックリストの内容が全てではありません。すぐに発達障害だと決めつけず、気になる症状が一定期間続くようであれば、まずは専門家に相談をしてみましょう。
しゃべらない我が子にどう接したらいい?
他の子どもは上手に会話ができるのに我が子はしゃべらない…となるば不安に感じてしまうパパ・ママもいるでしょう。しかし3歳児の成長は皆同じではなく、月齢や環境で大きく差がでる年齢です。焦らずに、まずは子どものペースに合わせて接していきましょう。
個人差があることを理解する
幼児期の子どもの発達には個人差があります。他にも保育園に通っていたり、兄弟が多いなど、周囲の環境やインプットの量でも差がでるものです。我が子の成長の基準を、周囲の子ども達と比べるのではなく、本来の性格や個性を大切にしながら焦らずに、日常生活を楽しみながら、適切なサポートを行っていきましょう。
子どもにプレッシャーを与えない
親として一生懸命に努力しているのに、理解してもらえずにイライラしてしまうと、子どもは怒りの感情を敏感に察し、プレッシャーで話さなくなることもあります。3歳児の多くはしっかりとした口調で会話ができない年齢です。例えば「ちゃんとしゃべれたらおやつをあげるね」などの声かけは、子どもにやる気ではなくプレッシャーを与えてしまうため逆効果になります。
おしゃべりに時間をかける
大切なことは子どもが言葉を理解していることです。子どもが言葉を理解していなければ、会話をすること自体が難しいと感じてしまいます。子どものペースに合わせ、場合によっては親が見本を見せるなどして、おしゃべりに時間をかけてあげましょう。会話に集中できるように、テレビはつけないなど環境を整えてあげることも大切です。
言葉以外のコミュニケーションも大切にする
言葉以外で行うコミュニケーション「ノン・バーバルコミュニケーション」を会話の中に取り入れてみましょう。表情や手の動き、声のトーンを変えてみるなど、伝えたい情報を会話以外で補うことは、言葉の理解も深まります。なるべく短い単語で会話をしながら理解ができているのか、どのような会話に興味を持つのかなど、子どもの様子を見ながら進めていきましょう。
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3歳でしゃべらない場合は専門家に相談
我が子が3歳になってもしゃべらないことは、とても心配に感じることでしょう。しかし子どもの発達はそれぞれで異なるものです。発達に何か問題があるのではないかと考え込まず、気になる行動があるのなら自己判断はせずに、まずは専門家に相談してみることが大切です。子どもの興味をひく知育玩具を取り入れてみるのもおすすめ。子どもの個性を大切に、焦らずに会話を楽しめる環境を心がけていきましょう。