こんにちは。みなさん、2021年の流行り言葉「親ガチャ」という言葉をご存知でしょうか? 今回は親ガチャとはなにか?どんな使われ方をするのか?子どもの口からその言葉が出てきた時はどんな風に対応すればいいのか?をまとめてみました。 (子どもの心スペシャリスト・小阪有花)
親ガチャとは?どんな使われ方をするの?
親ガチャとは、日本のインターネットスラング。
生まれもった環境や能力によって人生が大きく左右されるという認識に立ち、「生まれてくる子どもは親を選べない」ことをランダム要素の強い「ガチャ」になぞらえています。
また、類似するスラングとして韓国のスプーン階級論があり、2021年に若年層を中心に流行した言葉です。
昨今、格差社会が更に目立ってきたからこそ生まれた言葉であり、裕福な家族や仲が良い家族を羨み、自分はそうゆう家族のもとに生まれてこなかったと感じた際「親ガチャに外れた」という言葉を使う子どもが増えてきているようです。
親ガチャに外れた。と言われた時、親はどんな対応をするべきかを考えてみる
子どもは本気で思っていなくとも、周りや、友達が使っていたり、テレビで聞いた言葉を使ってみたくなるものです。
しかし、親ガチャという言葉自体いい言葉ではないですし、ましてや、外れたなんて言われたら、いくら本気じゃなくても傷ついてしまいますよね。そんな時にどんな対応をするべきか、いくつかあげてみましょう。
悲しい気持ちを伝える
どんな理由であっても言われて嬉しい言葉ではありません。その言葉を言われた時、親はどんな気持ちになるかをしっかり考えさせましょう。それを伝えたことで何かを伝えたかったとしても、別の言葉があるはずと、人を悲しくさせない伝え方を考えさせるきっかけにするといいと思います。
自立をうながす
こちらの気持ちは一旦置いておき、軽いノリで自立をすすめてもよいでしょう。「これから、自分の力で当たりに変えてね。応援する」とか、「自分が親になった時は子どもに当たりだって思われるくらいカッコイイ大人になってね」など、軽くあしらい応援するくらいの余裕でかえすのもいいですね。
理由を聞く
「どうしてそう思うの?」と聞いてみるのもいいでしょう。返ってくる返事によって、子どもの価値観を知ることができ、良いチャンスかもしれません。
とくに理由もなく言っていたのであれば、人を傷つける言葉を軽い気持ちで発したことを叱ることも大切です。
自分の子どもには優しい気持ちを持って欲しいですよね。そのためには、時には心を鬼にし、正しいことをつたえることも大切です。
どんな理由があっても必ず最後に注意
どんな対応をするにしろ、この言葉に幸福は含まれていません。親子の間であれば冗談や価値観をしるきっかけだと割り切れますが、これをお友達に使ってしまったら大変です。お友達を傷つけることになってしまいます。
そんなことにはならないように、どんな会話をしようとも、周りの子には言ってはいけない言葉であることを最後はわからせてあげてください。
親ガチャという言葉に惑わされないために
保育園内で、親ガチャという言葉はでてこないと思いますが、成長と共に、まわりとの格差を感じてしまうことは人生の中であることかもしれません。そんな時、「まわりはまわり。自分は自分」と人と比べることなく、自分を大切にすることが大切で、その心は、幼少期の体験が強く影響します。
少し綺麗事になってしまいますが、どんな環境に生まれても、一番の子どもの幸せは親に愛されていることです。どうか、子どもたちの幸せのために、まずは子どもにたくさんの愛情を注いでもらいたいと思います。
親ガチャという言葉もあるけど、どんな環境にいても自分は幸せになれるし、幸せでいることができる。そうゆう心を育んでいってもらえると、嬉しいですね。
【小阪有花】2004年 ミスマガジンから芸能界へ。2009年に芸能引退後、保育コンサルを経て、2020年 総合制作会社cheer lead を設立。