命に関わる知っておくべき、「あかちゃんの寝返り」で気をつけること【小阪有花さん連載26】

命に関わる知っておくべき、「あかちゃんの寝返り」で気をつけること【小阪有花さん連載26】

赤ちゃんの寝返りは成長を感じるイベントのひとつです。いつかは出来るようになるから急いでさせる必要はないけれど、もし赤ちゃんが寝返りしたくて頑張っているようなら、手伝ってあげたいと感じるのが親心ですよね。今回は、赤ちゃんの寝返り練習方法、命に関わる注意するべきことをお伝えします。
(子どもの心スペシャリスト・小阪有花)

赤ちゃんの寝返りで気をつけること

赤ちゃんはいつごろ寝返りするの?

赤ちゃんが寝返りを出来るようになる期間は3〜7ヶ月あたりだといわれています。

その期間に絶対にできなくてはおかしいというわけでは

  • ありませんが、大概の赤ちゃんはこの期間中に体をバタバタさせたり、動きが活発になります。

    動いてはいるけど寝返りをする気配が全くないという場合は、寝返りを好んでいない場合があります。うつ伏せが嫌いな赤ちゃんは寝返りにも積極的ではないので、無理にさせようとしなくても問題ありません。

    寝返りの練習を手伝うときは

    赤ちゃんが上下に体を動かしていたり、首を横に体を動かそうとしていたら、寝返りをしようとしている合図かもしれません。

    そうでなくても、「もしかしたら寝返りしたいのかも?」と感じた瞬間は、以下のやり方を試してみてください。

    • 赤ちゃんの背中を優しくさするように揺らす遊びをする
    • 赤ちゃんが喜ぶ範囲でコロコロと体を転がすようにゆっくり揺らす
    • 赤ちゃんの腰と背中に手をいれ、寝返りしやすいように支えてあげる
    • 寝返りしようとしてる方向から名前をよんであげる
    • 寝返りする方向に赤ちゃんの興味を引くものを置く

    色々方法がありますので赤ちゃんの様子を確認しながらチャレンジしてください。

    寝返りしやすい環境をつくってあげることも大切

    寝返りするときはなるべく広い場所にいさせてあげましょう。ベビーべットは動くとすぐ壁なので赤ちゃんが寝返りしにくく、「一回寝返りしたらもう動けない」という状態になってしまいます。

    壁側に布団を引いている場合も、寝返りしたら壁があり、寝返りの途中で動けなくなり泣いてしまうこともあるので、スペースを確保してあげましょう。

    動きやすい服やおむつをつけてあげるのもいいでしょう。
    服は伸縮性がある生地の方が動きやすいです。おむつもパンツタイプの方がよれることがなく、赤ちゃんに不快感をあたえません。

    寝返りを覚えると、オムツ替えの時も隙あらば動こうとする赤ちゃんもいるので、パンツタイプの方が圧倒的に取り替えやすくなります。

    寝返りができるようになってからのリスクを覚えておいて

    赤ちゃんが寝返りを始めたら、気をつけてほしいことが複数あります。

    窒息

    寝返りの始まりは、うつ伏せを長くたもつ筋肉がまだ発達していないので長い間顔を上げておくことができません。首が下がって顔が寝具に埋まってしまい、窒息することがないように、ベビー布団はふわふわのものはさけましょう。

    オーガニックのふわふわした布団など販売されているお店などたまにみかけますが、赤ちゃんのうちは少し硬いくらいの方が姿勢も綺麗に成長するので、顔がうまらない程度の布団を選んでください

    転落

    赤ちゃんが寝返りしやすい時期、「まだ、寝返りが一回しかできない」と思っている時に起こりやすいのが転落事故です。

    赤ちゃんの成長は早いので、昨日できなかったことが今日できるようになる。ということは十分にありますので、高いところに赤ちゃんをほっておくようなことはしないよう気をつけてください。

    ベビーベッドの柵はしっかりと閉めてあるか確認し、日中は床にマットを敷いて遊ぶようにしましょう。

    誤飲

    寝返りだけでも移動範囲はかなり広がります。

    床の隅におちているものを興味の対象として口にいれてしまう時期ですし、うつ伏せだとぱっとみて口にものが入っていることは気づきにくいので、お掃除はこまめにしておきましょう。

    あかちゃんの寝返りは子どもの成長なので喜ばしいことです。

    しかし、気にしなくてはいけないことも増えてくるので、成長のスピードにあわせ、環境チェックなどを忘れずに、楽しい時間をすごしてくださいね。

    【小阪有花】2004年 ミスマガジンから芸能界へ。2009年に芸能引退後、保育コンサルを経て、2020年 総合制作会社cheer lead を設立。