夫(パパ)が育児に参加するのはもう当たり前になりつつある昨今ですが「いざ任せようとするとどうすればいいいかわからない」と戸惑うお母さんを、私はたくさん見てきました。今回は、ママがお休みをつくるためには日頃からどうすればよいかをご提案します。(子どもの心スペシャリスト・小阪有花)
子育てを頼むなら、やっぱりパパ?
毎日、子育てに奮闘していると、案外忘れてしまうのが「子育てを人に頼る」ことです。最初は、手伝って欲しいと思っていた子育ても、気づけばルーチンが出来上がってしまい、お母さんひとりで、子どもを見るのが当たり前になっています。
長時間子どもをまかせたい時は、両親や友達など、まわりにお願いしなくてはならないけど、簡単にお願いしすぎると、いざという時お願いできないのも心配…。
そんなことを考えていたら、育児疲れでもうヘロヘロ。限界を感じやっとの思いでもらった束の間の休息も、結局1日寝て終わってしまった…。こうゆうお母さんが結構いるのです。
パパの日を作ろう
「休みは寝るのみ」にならなよう、思い切って「パパに子どもを預ける日」を作ってもらいましょう。お父さんではなくご家族の方でも構いません。
重要なのは、「日にち」または「曜日」を決めてしまうこと。毎週第二、第四土曜は、「お母さんの休息の日」というように、予定があるなしに関係なく、お母さんが休む日を決めてしまうことです。
固定にすることで前もって子どもにも伝えておけるので、当日になって「ママがいなくなった」とこどもが泣きだす可能性を減らすことができます。
もちろんそれでも泣き出してしまうこともあるかもしれませんが、お母さんが自分の体をねぎらってあげることは、子どものためでもあるので、人に任せるという練習をしてみてください。
ささやかな体験を用意する。
「パパの日」を作るといえど、普段お母さんにべったりの子どもであれば、ママがいない時間は普段より寂しく思うことは当たり前のこと。そんな時は、その日にしか出来ない体験をさせてあげましょう。
- 汚れてしまうからとなかなか着せていない服を着る
- 普段は控えているお菓子を食べる
など、許せる範囲でよいので、ささやかなながらも特別感を感じられるような時間にしてあげましょう。
パパはすごい!の時間を作る
「預けられた側はどんなことをするとよいでしょう?」と悩んだ時は、お父さんに例えるなら、パパにしかできない特技をひとつ用意して、子どもと一緒に遊びましょう。
特技というとハードルが高く感じてしまうかもしれませんが、何でも良いです。
- 日曜大工をしてみる
- スポーツをする
- 歌を歌う
パパにしかできないことの定番としてあるのは肩車などもあります。とにかく意識する事は普段ママとはやらないことを一緒にすること。
新しい体験が、「パパすごい!」と感動する楽しい時間にしてくれ、ママも安心して子どもを預けられます。
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大好きなママの話や保育園のお話しを聞いてあげる
意外に忘れがちなのが、子どもの話をゆっくり聞く事です。
お母さんがいなくて泣いていれば、泣き止ますために違う話をしたりするでしょう。テレビに夢中になってくれるとついそのまま時間を過ごしてしまったりしてしまいますよね。
ですが、こんな時だからこそ、普段感じている寂しさ、気持ちにしっかりと寄り添うことを心がけましょう。
ママの好きなところを聞いてあげると、子どもの心に触れることができます。少しお話しができるようであれば、保育園での出来事なども聞いてみるといいでしょう。子どもは自分の話をしっかりきてくれることに喜びと愛情を感じます。子どもとのおしゃべりは忙しい時間だとつい流しがちになってしまうので、時間がある時こそ意識して聞いてあげてください
ママの休みはなかなかとりにくいものです。だからこそ、事前に遊び内容などを計画しながら安心して子どもをまかせられるよう家族と話あいをしましょう。
子どもは家族みんなで育てるものです。休みたい時はしっかり休めるよう、家族に頼る習慣を意識してみてくださいね
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【小阪有花】2004年 ミスマガジンから芸能界へ。2009年に芸能引退後、保育コンサルを経て、2020年 総合制作会社cheer lead を設立。