保育園での親のリフレッシュを目的としたお預かりは、「アリ?」「ナシ?」【小阪有花さん連載②】

保育園での親のリフレッシュを目的としたお預かりは、「アリ?」「ナシ?」【小阪有花さん連載②】

認可保育園では原則、子どもは仕事の日に預けるというのがルールですが、そうではなく、営業時間であれば、親が好きな時に預かってもらえる子ども園や認可外保育園もあります。保育園に預ける家庭の中には、「仕事をすれば子どもを預けて自分の時間が取れるので、仕事をしている」という家庭もあるのが実態です。いろんな保育園の使い方がありますが、改めて、保育園がどういう場所か、子育てにおいて保育園をどう意識するべきなのかをお伝えできたらと思います。(子どもの心スペシャリスト・小阪有花)

保育園は福祉の場であり、
ただ単に子どもを預かる場所ではない

保育園は、親が働いている、病気の状態にある等の理由により家庭において十分に子どもを保育できない場合に、家庭に替わって子どもを保育するため、児童福祉法に位置付けられた「児童福祉施設」です。

子どもの健全な育ちを支え、適切な保育園運営がなされるよう、国の法律や通知によって保育園の設置や運営に必要な基準(職員、食事・栄養、施設整備、保健衛生等)が定められています。これらの条件を満たし都道府県知事の認可を受けた施設が認可保育園とよばれています。

よって保育園は子どもをただ預かる場所ではなく、十分な子育てを子どもにしてあげるためのサポートの場として存在しています。

こうしたことから、親のリフレッシュのために、子どもを保育園に預けるというのは、基本的には認められません。ただし、認可外保育園については、リフレッシュ目的で子どもを預けることを一定規模で認めているところもあります。

リフレッシュしたい子育てについての問題は、
一言で片付く問題ではない。

子育てをするにあたり、親が子どものために色々なものを我慢しながら生きていくというのは時代の風潮としては少し古さを感じます。親にも人権があり、楽しむための選択として子どもを預けてお出かけしたり、リフレッシュしたりすることは悪くありません。

しかし、その思考も一歩間違えれば育児放棄に近くなってしまう可能性もあります。このさじ加減は個人の性格や考え方によってかわってしまうので、一言で片付く問題じゃないと思うのです。

責任感が強く頑張りすぎてしまう性格なのであれば、息抜きを意識しながら子育てをしなくてはならないし、逆になんでも自分主体で楽観的に考えられるのであれば、他者(子ども)をよく観察し、関わり方を間違えないように意識を向けなくてはなりません。

よって、子育てをするにあたり必要なことは自分のことを知ることだったりするのです。なので、まずは自分の性格を理解した上で保育園の使い方を考えたらいいのではないかと私は思います。

保育園は誰のために存在している?
保育園はあくまでも第二の家庭としての意識を。

子育てをする上で、どうしても子どもへの関心より自分への関心が高くなってしまう瞬間があることを、私は否定しません。

「仕事が集中しているため、延長保育に頼りがちになってしまう」
「育児ノイローゼになってしまい一時的に子どもから離れたくなってしまった」

こういったことが起こるかもしれません。

そんな時、まわりに頼れる人がいなくて、金銭的ゆとりがあるのであれば、ベビーシッターを使うことをおすすめします。ベビーシッターであれば、子どもは家にいられるので保育園にずっと預けられている意識から、自分の家に遊びにきてもらっている感覚なので、多少ではありますが子どもの精神的不安は和らぐ可能性があります。

自分の家に帰れるというだけで、心がやすらぐ感覚を得られることは大人になってからの方がむしろ理解できるのではないでしょうか? 保育園の滞在時間が長すぎてしまうと、子どもにとっての安らげる時間が減ってしまいます。そうならないように、保育園はあくまでも家庭とは違う場所として考え、

「家での時間を意識すること」
「家の中で子どもに寂しい思いをさせないようにすること」

この2つがあれば、親の積極的なリフレッシュ時間は、私はありだと思います。

保育園を経営し、担任をもった私の感覚だけでいうと、子育てって、量より質といいますか、ただずっと長く一緒にいることがいいのではなく、一緒にいる時間にどれだけの愛情をそそげるかが子育ての鍵になっていると、生意気ながら思います。親がリフレッシュすることで、その後に子どもと濃密な時間を過ごせるのであれば、リフレッシュ時間はありじゃないでしょうか。

自分の性質・性格を見つめ直して
適度にリフレッシュを!

もし子育てにおいて、保育園の使い方を考える瞬間がきたら、自分の性質を思い出し、子どもとの向き合い方を考え、保育園がどういう場所になるかを、自分の家庭の中で考えてみてください。

福祉は、幸福です。保育園は、誰か一人のための場所ではなく、家族みんなが幸せになるために存在している場所だということを理解していただきたいです。

小阪有花

【小阪有花】2004年 ミスマガジンから芸能界へ。2009年に芸能引退後、保育コンサルを経て、2020年 総合制作会社cheer lead を設立。