楽しみながらできる「ひらがな」の教え方!上手に書けるかな?【小阪有花さん連載21】

楽しみながらできる「ひらがな」の教え方!上手に書けるかな?【小阪有花さん連載21】

保育園でも、年長クラスであったり、来年から年長・年中という親であれば、「ひらがなのお勉強」が頭をよぎっているかと思います。今回は、子どもが楽しく勉強できるひらがなの楽しい覚え方、教え方をお伝えしたいと思います。(子どもの心スペシャリスト・小阪有花)

ひらがなの覚え方

覚え方編

字は自分の名前からはじまるとわかりやすい

保育園でも、下半期という時期になると、「園児の遊びの種類などをワンランク上にしたい!」なんて考える先生や、お母さんもいるのではないでしょうか? 

1〜2歳程度の子どもが初めて字を書き初める時は、まだ絵を描くことと字を書くことの区別が明確ではありません。まず初めにスタートすることは、「他でもないこの字が自分の名前なんだ」ということを教えてあげることです。

例えば、子どもの名前が「ゆみ」の場合は

  • これが「ゆ」、これが「み」、と一文字ずつ教えてあげること。
  • おもちゃや鞄などに名前を書いて、「ゆみって書いてあるからこれはゆみちゃんのものだね!」と日頃から自分の名前を意識させるような声かけをしてあげてください。

自分の名前は字にするとこんな形なんだと感じてもらえたら順調なスタートがきれます。

親の持ち物に名前を書く

親の持ち物にも同じ様に名前を書いて、「これは○○って書いてあるからママのだね!」と教えてあげてください。

親が実践していることは子どもにとっての憧れになりますし、真似したくなるのできっかけとしては理想的だとおもいます。

また自分の名前との違いを知り、字の書き方によって読み方が変わるのだということも理解できます。子どもと親の名前を書き比べて「どっちがゆみちゃんでしょう?」とクイズ形式で覚えていくのもオススメです。

文字の見た目にキャッチコピーをつける

名前の文字を覚えやすいようにキャッチコピーをつけてみましょう。

ゆみの場合は、雪だるまの「ゆ」、カブトムシの「か」といった感じです。

キャッチコピーと字の関連性はあまり気にしなくて良いですが、子どもが連想しやすいもの、好きなものでたとえてあげると、楽しい気持ちで勉強できるとおもいます。

教え方編

色ペンで好きな色を選ぶ

字の練習を初める前に、練習するようのペンは子ども自身に選ばせてあげましょう。数ある色ペンの中から好きな色を選ばせてあげてください。

勉強を始めてからしばらく経って、飽きてくる頃合いを見計らって、何度でも色をチェンジさせ、子どものモチベーションを保てるようにしましょう。

とにかく意識することは、楽しい時間の継続だということを覚えておいてください。

一文字目はなるべく少ない回数で成功させたい!

これは子どもに限らず大人にも言えることですが、一番最初の成功体験があるかどうかで、その後の練習のモチベーションは大きく変わっていきます。なのでここでも、「字を書くのは楽しいことだ! 意外と簡単に書けた!」と良い印象を持たせたいところです。

そのために、参考として以下のやり方を是非一度チャレンジしてみてください。

  1. ゆっくりと親の手本を見せる→10回
  2. ペンを持った子どもの手を握って一緒に字の上をなぞる→3回
  3. 子どもの手を握って、一緒に白紙の上に書く→3回
  4. 子どもが一人で白紙の上に書く→3回

個人差はありますが、こちらの順をおって繰り返すことで字が書けるようになります。

その際、子どもは字を書く時手に力が入りますので疲れやすい傾向にあります。もし手が疲れていそうであれば、手を揉んであげるなどすると、やる気を継続させることができます

擬音を駆使する

ひらがなを教える際にのポイントとして、字の書き順や形を効率よく覚える為に、全ての画に擬音をつけるながら教えるとよりわかりやすく楽しく教えることができます。

  • ペンをつける→トン
  • 直線→スー
  • 曲線→グルグル
  • はね→ピョン
  • 止まる→ピタ
  • 点→チョン
  • ペンを離す→お空飛んでー

と、このように、親がお手本を見せている時も、子どもが書いている時も、必ず決まった擬音を声に出してあげると、子どもは自ら擬音を口にしながら書く様になります。是非使ってみてください。

字が書けた時は大人達総出で褒め大会!

子どもを褒める

字が上手に書けたら、親は必ず褒めてあげてください。褒めるという行為は、自己肯定感を高め、勉強への意欲や継続性も高めます。

親以外にも身近にお爺ちゃんお婆ちゃんや友達がいたら、なるべく一緒に見せに行って褒めてもらいましょう。

子どもが書いた名前を保育園に持っていき先生に褒めてもらうなど、書いた字はどんどん披露していきましょう。

まとめ

ひらがなの楽しい書き方、いかがでしたでしょうか。

子どもは、字を書くことに喜びを感じることができれば、自ら名前を書いたり読んだりするようになります。

是非、日頃から絵本を読んだり字に触れる機会を積極的に作って、ひらがなの勉強をスムーズに始められるようにしていってくださいね。

【小阪有花】2004年 ミスマガジンから芸能界へ。2009年に芸能引退後、保育コンサルを経て、2020年 総合制作会社cheer lead を設立。