保育士(保母)資格証明書だけでは復職できない!? 保育士に復職する際の注意点は?

保育士(保母)資格証明書だけでは復職できない!? 保育士に復職する際の注意点は?

今、国や自治体では保育士の復職をサポートする働きが高まっているので、復職を考えている人には絶好のチャンスです。ただし、数十年ブランクがあると事前に手続きが必要になることも。そこで今回は復職する際に注意すべきことをご紹介します。また、保育士転職関係者から聞いた現場の声もぜひ参考にしてください。

復職するには「保育士証」が必要

復職にあたって確認したいのは、現在、保有しているのが「保育士証」かどうかということです。2003年の児童福祉法改正に伴い、保育士として働くには、都道府県に保育士登録を行い、保育士証の交付を受けることが必要になっています。

保育士証は、「保育士資格証明書」とは異なるものです。2003年以前に保育士として働いていた場合は、保育士証の交付を受けていないので、必ず申請が必要になります。

保育士証の交付を受けるには、社会福祉法人日本保育協会の「登録事務処理センター」から「保育士登録の手引き」を取り寄せ、必要書類を送付し、手続料(1人あたり4,200円)を払えば、保育士証が交付されます。

ただし、保育士証の交付は申請してから2ヶ月程かかるので、保育士として復職しようと思った際は、できるだけ早く手続きを行いましょう。一度保育士登録を行い、保育士証が交付されれば、更新する必要はなく、全国どこでも保育士として働くことができます。

なお、すでに保育士証を保有している方で、氏名や本籍地都道府県に変更がある場合は、「保育士証書書換え交付申請」を行いましょう。

保母資格でも復職できる

保育園に勤務していたのが数十年前だった場合、所有しているのは「保母資格」という方も多いのではないでしょうか。

1999年の児童福祉改正法により、「保母」という名称が「保育士」に変更され、さらに2003年の児童福祉改正法により、保育士は国家資格になりました。だからといって、保母資格が消滅したわけではありません。保母資格は保育士資格と同等の価値があるので、新たに保育士資格を取得する必要はないのです。

ただ、先に記したように、復職するには保育士登録、保育士証が必要になります。保母資格証明書があれば手続きが行えるので、復職しようと思ったら、まずは交付申請を行いましょう。

復職する際、ブランクは不利にならない

保育士に復職しようと考えた時、ブランクが長いと不安になる方も多いでしょう。保育士転職会社関係者は、保育士の復職事情を次のように話します。

「復職する際、ブランクがあっても不利にはなりません。最近はブランクがあっても子育て経験を考慮している園長先生も増えていますね。保育士は体力勝負なので、健康であることが一番大事です。どうしてもブランクが不安ならば、面接時にしっかり伝えれば大丈夫です」

昔に比べ、子どもの自主性を尊重した自由保育が増えていたり、連絡帳も手書きではなくスマートフォンで対応するなど、数十年前と大きく変わっている点もあるので、不安なことは面接前に確認することが大事だそうです。

「2018年より保育所保育指針が改訂されているので、勤務していた頃との違いを確認しておくといいでしょう」(保育士転職会社関係者)。

新しい保育指針では、幼児保育と、1歳以上3歳未満児の保育について、より細かく解説しています。また、保育園も「幼児教育施設」として認定され、“教育色”が強くなっているのが特徴です。

また、年齢に関係なく復職できるのが保育士のメリットではあるものの、保育士の年齢層がかなり若い場合もあり、気後れする人もいるでしょう。

「同世代の先生が1人でもいたほうが同調してくれることも多いので、気になる方は、先生の年齢構成も確認しておくといいでしょう」(転職経験者のAさん)

東京都は保育士の復職を手厚くサポート

全国の中でも待機児童が多く、保育士不足が続いている東京都では、保育士の復職に力を入れているため、下記のサポートを行っています。

【保育所への就職支援】保育士資格を持ち、保育園で働いた経験のある人材コーディネーターが保育園への就職支援
【就職支援研修、就職相談会】現役の園長や保育士の講義や都内保育園への就職相談会
【就職支援セミナー】保育の知識や技術の回復を目的にした講義や保育所での実習
【再就職支援資金】通勤用自転車や引っ越し費用など就職準備に必要な資金を上限40万円無利子で貸し付け
【未就学児をもつ保育士への復帰支援資金】保育料の半額(上限月額2万7,000円以内)を無利子で貸し付け
【未就学児をもつ保育士の子どもの預かり支援資金】ファミリー・サポート・センター事業やベビーシッターなどの利用料金の半額(上限年額12万3,000円以内)

その他、家賃補助や、キャリアアップ補助、キャリアアップ研修など、復職のためのさまざまなサポートが用意されています。
※参照:おかえり保育士 -保育士の復職応援ガイドブック

転職サイトは、複数登録すべき

それでは、実際に復職を考える際は、まず何をすればいいでしょうか。最初に取り組むべきなのが、「転職サイト」に登録することです。主要な転職サイトであれば、一人一人の保育士にコンサルタントがついてくれ、希望に沿った保育園を紹介してくれます。保育園の様子や勤務実態についても、転職サイトを通じてヒアリングできるのもメリットです。

それも1つの転職サイトだけでなく、複数のサイトに登録するのがオススメです。下記の「主要な保育園転職サイトを比較」を見ればわかるように、登録している保育園数には差があり、1つのサイトに登録しているだけでは、現在募集中の保育園全ての情報を見ることができないからです。また、サイトによって得意な地域、苦手な地域があったりするので、複数のサイトに登録すれば、最適な保育園に出会える確率が高まります。

 なお、ハローワークでも転職・就職情報を見ることができますが、登録している件数が少ないので、ハローワークだけで転職活動をすることはお勧めしません。

 復職を考えるのなら、複数の保育士転職サイトに登録して、転職先を探してみるのがいいでしょう。

「求人数はどこが多い?」保育士転職サイトを比較(首都圏)

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