『専業主婦から一念発起して再び保育の道へ』保育士の 転職体験談(区立、私立認可保育園など経験)

『専業主婦から一念発起して再び保育の道へ』保育士の 転職体験談(区立、私立認可保育園など経験)

保育士は転職する方が多いといいますが、どんな転職体験をしているのでしょうか。今回、お話を伺ったのは、まゆみさん(2019年現在で51歳、仮名)。保育専門学校を卒業後、保育の仕事に関わるものの、結婚出産で専業主婦に。2人の子どもを育てながら、区立保育園の正規職員(保育士)に。現在は趣味のヨガを活かして、保育士を続けながら保育士や子どもにヨガを伝えています。(ライター・松原夏穂)

新卒で乳児園に勤務

子どもの頃から、保育士の仕事に憧れていたまゆみさん。

保育士資格と幼稚園教諭二種免許状と保育関係に留まらず、ヨガ講師としての資格、健康管理能力検定2級をお持ちです。

保育専門学校の卒業後は、乳児院(保護者の養育を受けられない乳幼児を養育する施設)に勤務し、新生児室(生後1週間~3カ月の乳児)に配属。準夜勤や夜勤時には、1人で20人以上を担当する状態。そのようなプレッシャーや、環境の変化から体調不良を起こし退職しました。

※厚生労働省 社会的養護の施設について「乳児院の概要」

保育から離れて再就職、結婚出産を経て専業主婦に

転職先には保育園を探していたものの、良い条件のところが見つからず、保育以外の職種も視野に入れるように。1990年代前半のバブル経済の真っただ中。こだわりを持たなければ仕事は簡単に見つかり、メーカーの営業事務として就職。そこで知り合った男性と結婚し、その後退職。22歳でした。

保育の仕事にもう一度関わりたい

23歳で長男を、25歳で次男を出産。専業主婦として子育てに専念しつつ、「このまま専業主婦を続けたら、子ども達の手が離れたときに、保育の仕事をやり切っていなかったと後悔するかもしれない。もう一度保育の現場に戻ろう」と思うようになりました。

そこで、子育てをしながら長く勤めるために、公務員として公立保育園で働こうと決意。しかし公務員採用試験には年齢制限があることを知り、すぐに試験勉強を開始。幼児2人の子育てをしながらの勉強は一苦労。昼間は子ども達と過ごすと決め、子ども達が就寝した夜を勉強時間に充てました。

「採用試験は一般教養もありましたが、何とか問題集2冊をやり終えました」。長男4歳、次男2歳のとき、都内のある区の採用試験に合格。27歳でした。区立保育園の正規職員(保育士)として約20年勤務します。

区立保育園で勤務も子供が幼くて…

無事就職したものの、当時子ども達は幼く苦労もたくさんありました。

「子育てをしながらの勤務は夜が特に大変。お風呂に夕飯明日の支度と、やることがたくさんで…。子ども達を寝かしつけている間に自分が寝てしまい、夜中に目が覚めて山盛りの洗濯物を干すのに泣いたこともありますよ」

また、この時期をどのように乗り切ったかとたずねると、「休みの日はなるべく仕事のことは考えず、頭を休めていました」(まゆみさん)と今となっては笑いながら、当時を振り返りました。

区立保育園の保育士として勤務して良かったこと

20年近い勤務の中、ほぼ全学年を担当。乳児クラスから担当するとそのまま持ち上ったり、対して幼児クラスからだと数年連続で幼児クラス担当だったりとさまざまでした。

公立保育園である以上で異動は必須で、合計6園で勤務しました。その中で公立ではあまり体験することができない、0歳から卒園するまで持ち上がりで担任ができたことがあったのは忘れられない経験でした。「保育士として幸せでした」

区立保育園の保育士として不満に感じたこと

区立保育園は保育士の年齢層が高く、それゆえプライドが高い方が多かったそう。あちこちで文句の言い合いや批判が聞かれるのは、気持ちの良いものではありません。

そのようなことで心が折れそうになっただけでなく、体調にも異変が。椎間板ヘルニアの手術を2回も経験したのです。

ヨガを始めたことが、転職のきっかけに

手術の後、主治医からは運動を勧められました。始めたのは、子どもの頃やっていたクラッシックバレエ。大人向けクラスに通いましたが、なかなかレッスンに通うことができませんでした。

他に何かないかと探していたのときに出会ったのがヨガ。

「リラックス効果もあるから良さそう、と思いました。どうせやるならキチンと学びたいので、資格取得を考えてヨガのスクールに入りました。実はこの頃から区立保育園は辞めたいなと思っていました」

そしてヨガの資格を取得後、約20年勤めた区立保育園を退職しました。

幼稚園非常勤教諭とヨガ講師、充実したWワーク

区立保育園退職後、ハローワークで私立幼稚園の求人を見つけ、非常勤教諭として勤務。一方、ヨガスクールを通してホットヨガのスクールのインストラクター募集を知り、応募。こちらも採用され、Wワークを開始します。

私立幼稚園は教会附属で、学生時代に学んだキリスト教に基づいた保育を行っていました。教諭同士の関係も良いところでした。

ホットヨガは、1日2~3本教えることもあり体力的にきついものでした。また、レッスン内容も決まっているので、間違えないように緊張していました。そのうち固定の生徒がついてくれて、やりがいを感じるように。

Wワークをしていた時期は、毎日が楽しくて充実していました。しかし家庭の事情もあり、2年程で止めることに。

やはり保育士の仕事がしたい~認定こども園から乳児保育園へ

家庭の事情が落ち着くと、もう一度保育の仕事がしたいと思うようになり、就職サイトで見つけた「認定こども園」で、正規職員として働くことに。

この園は、給与は良かったものの、勤務時間や通勤時間など勤務条件が良いとは言えず。自身の年齢から考えても長く働ける園を探していたところ、新設の「乳児保育園」の求人を就職サイトで見つけ、2017年から現在まで主任として勤務しています。

保育にヨガを取り入れて、風通しの良い園を目指す

ヨガに関わる中で、「キッズヨガ」の存在を知り、保育に取り入れたいと思うように。乳児保育園での仕事に慣れたころ、養成講座を受講。

※キッズヨガ 一般向けのヨガのようにポーズや瞑想も行うが、手遊びや歌、読み聞かせなど、子ども達が興味を持てる内容も盛り込みながら、心と体を鍛えていくもの。

あわせて、保育士の中には腰痛や肩こりなどの体調の不調を訴える人が多いことに気づきます。

乳児保育園の理事長の理解を得て、保育士向けのヨガを開催。「短時間でも体を動かすと、リフレッシュできる」と好評です。その後、週1回2歳児向けにキッズヨガを教えるようになりました。キッズヨガを通じて、子ども達が表現遊びを楽しむようになったり、自分から意見を言うようになったり、集中力がついたりと、喜びと驚きの日々です。

「この園に出会ったおかげで、興味のあったキッズヨガを子ども達に伝えることができました。私自身も、保育学会に参加するなど世界が広がりました。まさにヨガの精神、『繋ぐ』だと思います。次の目標は、子ども達だけなく職員皆が笑顔でいられる風通しの良い園にすることです」(まゆみさん)

転職を考えている方へのメッセージ

保育士で転職を考えている方に、まゆみさんからメッセージがあります。

「いろいろな園を見学してほしいです。見学する中で、自身の中で『んっ?』と引っかかった印象は、後から何かしらの形で現れます。良い印象のときも然りです」

「第一印象を大切にして、それを自分の中で具体化することも必要です」

「私も一度保育から離れました。世の中的に、保育は大変なのに待遇が悪い仕事と言われています。でもこの仕事は、子ども達からたくさんの笑顔、気づき、学びを与えられます。長い年月子ども達と過ごしてきましたが、新しい発見の日々です。未来を生きる子ども達のために、一緒に頑張ってほしいです」

本当に好きな仕事は、離れた時期があっても復職することがあるかもしれません。

一度、保育士を離れてみる、復職しても、働き方を変えてみるという方法もあってよいと思います。また、自身の子どもが幼いときに将来を見据えることも大切。子どもはすぐに大きくなります。まゆみさんのように公務員採用試験に挑戦、とはいかなくても「子どもが〇歳までには、△△の資格を取ろう」と計画を立てるのはどうでしょうか。

「求人数はどこが多い?」保育士転職サイトを比較(首都圏)

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