みなさんこんにちは。最近、新米ママさんパパさんから公園や家での「子どもとの遊び方」がわからないという相談をよく受けます。子どもとの遊び方は良くも悪くも親の個性がよく出ますよね。自分が子どもの頃親にやってもらった遊びとか、思い出そうにもさすがに覚えていなくても仕方ありません。今日は、大変だけど効果抜群、普段とは違う子どもが楽しすぎて大はしゃぎしてしまう活発的な遊び要素をお伝えします(子どもの心スペシャリスト・小阪有花)
いつもと違うことをしてみる
子どもは、本来とは違った道具の使い方をすると喜びます。例えばコップ。コップというのは普段飲み物を入れて飲む為のものですが、遊ぶ時はこぼしたり溢れさせたりしてみましょう。場所はもちろん、お風呂や公園など人に迷惑のかからない場所であればどこでもよいです。
この時のコップは使い分けることが重要です。家のテーブルでご飯を食べるとき用のコップと、遊ぶ用のコップの区別がつくようにしましょう。
公演では、遊ぶ用のコップに水を注ぎ「さーてお水飲もうかなぁ……あーーーー!!!」と言ってこぼしてみてください。できるだけダイナミックにいきましょう。夏であれば自分や子どもにかけてみるのもありです。なんなら頭からかぶってもいいです。遊ぶ時は汚れてもいいとわりきることがポイント。洗濯すればいい。すぐ乾くからいい。と開き直りましょう。
大人のリアクションにも、こぼした水をみても子どもはきっと大はしゃぎです。少し品がないように感じますが、子どもの遊びはこれくらい豪快でいいんです。
ものを壊してみる
一言で言えば子どもは壊すのが大好きです。積み上がっている積み木なんて、先生が作っているようなら隙あらば壊しにかかります。そんな壊したい願望の子におススメなのは紙です。
まず、不要になったカレンダーの紙や紙袋を用意しましょう。そして、障子を破かせるイメージで紙を両手で持って、パンチやチョップをさせてあげましょう。
子どもが見事紙を突き破ったら「すごい!さすが!」としっかりとリアクションをしてあげてください。活発に動きたい盛りの子どもは大満足です。
これは定番!「飛び込みまーす」
子ども向けの人気キャラクターを思い出してください。だいたい何かしらに飛び込んでいます(笑)。
川や海、敵のアジトの中、巨大な怪物の口の中、「飛び込む」というのは子どもにとって勇敢さの象徴ともいえます。
時には子どもにヒーローやヒロインになりきって飛び込んでもらいましょう。
椅子や押し入れの段など、飛び込み台を用意したら、床に布団やクッションをできるだけ、たくさん、保育園は体操用マットなどを引いて、危険の無いようにします。
(ベッドに飛び込む場合はスプリングの入ったマットレスは使用しないようにしましょう。跳ねると危険です)
大人の掛け声はなるべく勇敢さを掻き立てるフレーズが良いです。
「〇〇くん!今だ!ここに飛び込んで敵を倒すんだー!!3.2.1.それーー!!」
といった感じです。スマホで好きなヒーロー番組のBGMを流すとより雰囲気が出ることでしょう。間違いなく、もう一回と何度もしたがります。その際、一回一回床が危険でないか確認するようにしましょう。
適度にびっくりさせる
子どもは想定外の出来事が大好きです。
「居るはずのない人がいた!」「あるはずのない物がある!」など、驚いたあと笑ってしまいます。簡単な方法は、遊ぶ時突然部屋のどこかに隠れることです。
子どもに物を取ってきてもらうよう頼むなどして、一度部屋で一人になる時間を作ります。
その隙に部屋のどこかに隠れてください。クローゼットの中、テーブルの下、布団の中等どこでも良いです。子どもは一瞬きょとんとすることでしょう。
ここで大事なのは、程よく見つけられる場所を選ぶこと。部屋に戻ってきた子どもをあまり一人にさせてしまうと不安になってしまい泣き出してしまったり、見つかっても不安だった時間が長かった場合、怒りだしたりしてしまうので、程よいタイミングで隠れたまま声をかけてあげましょう。「おーい、ママはどこかなぁー」など声をかけるといいです。
なかなか見つけられない場合は、「じゃじゃーん!!」という掛け声とともに自ら登場しましょう。「居るはずのママがいないと、思ったらいた!!」という一瞬のサプライズです。予想外の出来事で子どもを楽しませてあげましょう。3歳以降の子どもにおすすめです。
「もう一回」は大正解!
これはすべての遊びでいえることですが、子どもは楽しいものは飽きるまで繰り返します。
大人からすれば、「もう勘弁してー!」と叫びたいところですが、許されるなら体力が続く限りとことん繰り返してあげましょう。かなり根性がいりますが、見返りに、よく寝てくれるという嬉しいお返しが待っているので気合をいれたいものです。
とはいえ果てしなく続いてしまうと親も疲れてしまうので、「〇回までは付き合ってあげる」と自分の中でルールを決めておくのもよいことです。子どもの「もう一回!」は最高に楽しい!というサインなので、親や先生からしたら誇らしいことなので、子どものもう一回を大切にしていきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
激しい遊びといっても、なにも体を激しく使うことがすべてではありません。
これは一歳の子の話になってしまいますが、私が一歳の担任だったころ、絵本がパタンと倒れるだけで笑っている子がいました。それを見て私も笑ってしまったものです。子どもとの遊びは、いかに心が躍るような演出をしてあげるかというのも一つの方法ですが、「これが楽しいの?」ということを楽しんでくれるのもまた子どもです。ぜひいろいろ実践してみてくださいね。
【小阪有花】2004年 ミスマガジンから芸能界へ。2009年に芸能引退後、保育コンサルを経て、2020年 総合制作会社cheer lead を設立。