コロナに感染した私が感じた、親が子のために準備すべきこと【小阪有花さん連載15】

コロナに感染した私が感じた、親が子のために準備すべきこと【小阪有花さん連載15】

こんにちは。コロナ感染者もピーク時期よりは減りましたが、まだまだ感染者が増えている状況ですね。実は私も感染した一人です。私の症状は軽症ですみましたが、後遺症が思いのほか長く続きました。今回は、私がコロナ体験した中で、もしお母さんが突然かかってしまった時のために事前に準備しておくべきことを書いていきます。(子どもの心スペシャリスト・小阪有花)

コロナの後遺症に悩む

私は2021年の3月にコロナに感染しました。私の症状は風邪レベルの軽症ですんだこともあり、病院に入院することはなく、ホテルでの自粛生活をおくりました。

そこから完全復帰するまで約2カ月。症状自体は軽かったものの、後遺症に悩まされました。もう二度とかかりたくありません。

もし、お子さんがいるお母さんが突然、コロナにかかってしまうと、色々と大変なことがあります。今回はそんな時のために事前準備しておくべきことを書いていきます。

お子さんがいるお母さんが突然、コロナにかかってしまうと、色々と大変なことがある(出所:photo ac)

保健所から結果の連絡がきてからでは遅すぎる準備

お母さんがコロナ感染者だと気づく瞬間は、急な発熱や体のだるさなどが発症する場合と、濃厚接触者だと保健所から連絡がきて、PCR検査を受けた時かと思います。

病院で検査を受け、陽性反応がでればコロナ感染者とみなされますが、陰性だったとしても、濃厚接触者の場合は、検査結果関係なく、外出を控えることと家族との接触を出来る限り控えるように伝えられます。

そして、陽性だった場合、任意ではありますがホテルでの自粛を勧められます。ホテルへの移動まではだいたい2日前後の有余がありますが、ホテルにいる際は、外出もおろか家族との接触もできないので、子どもがいる場合は、子どものメンタルが心配になります。子どもからしたら、突然お母さん、お父さんに触れられなくなって、数日後には家をあけてしまうのですから、子どもに心配をかけさせないために事前の準備はしておくに越したことはありません。

前もって準備をしておくべきことは?

コロナ感染が判明した途端、自分一人では色々なことできなくなります。突然の準備に不便さも感じることでしょう。そうなった際、子どもへの対応も疎かになりがちなので、以下のやりとりは必ずしておくことをお勧めします。

1,両親や友だちと話しておく

なかなかできないかもしれませんが、コロナにかかってしまった場合を想定し、前もってご両親やお友達にもサポートをお願いしておきたいものです。

ホテル行きが決まってから周りに相談しても、突然すぎると予定などがあり対応してもらえないこともあります。それを未然に防ぐためにも、もしかかった場合にどんな対策をするか事前に家族や友達など協力してくれそうな方々と話し合っておいてください。心構えがあるだけで対応は全然変わります。

2,子どもが好きな食べ物やおもちゃを確保しておく

陽性になり、お母さんがホテルに行った場合、子どもの情緒が不安定になることは覚悟しておきましょう。その際、子どもの好きな食べ物やおもちゃは必要不可欠。普段はあまり与えていないものがあったとしても、お母さんと離れている間はおおめにみてあげましょう。

3,お母さんと連絡をとりあえる時間は決めておく

子どもからすればいつお母さんと連絡がとれるかわからないのは不安なことです。「何時になったらお母さんとお話しが出来る」という約束をすることで安心感をあたえましょう。

4,差し入れは直接渡せない

ホテルへの届け物は決まった時間に渡してもらえるが、会うことは出来ないので注意しましょう。

ホテルに入った際、外部から差し入れは出来ますが、本人が受け取れる訳ではありませんので、子どもがお母さんがいるホテルに行った時に会えると勘違いしないように、差し入れを渡しにいく際は、お母さんに直接渡せる訳ではないということを知っておいてもらいましょう。

5,戻ってきたら〇〇しようね!と約束をしておこう

会えない時間の寂しさは、同時に未来の楽しみを倍増させてくれます。寂しさに共感しながらも「お母さんが帰ってきたら〇〇しよう!」と気持ちが明るくなるような約束を作ってから家をはなれましょう。

事前準備をすることで、子どもの不安も多少減らせるので、普段から意識し、もし自分が体調をくずしても問題がおこらないようにしておきましょう。

ホテル、病院から家に戻ったあとは?

ホテル、病院から家に戻ってきてからもつらい後遺症が続く人が多いです。そこで、家族のサポートを引き続き受けられる体制を整えておくといいでしょう。

コロナにかかった際の症状には個人差があります。もしまわりにかかった方がいたとし、その方に大した後遺症がなかったとしても、それを鵜呑みにしてはいけません。病気の症状は人それぞれです。ホテルの自粛生活が終わったからといってすぐに元の生活に戻ろうと頑張るのではなく、自分の体をと引き続き向き合い、家族のサポートを受けられるようにしておきましょう。

「まさか自分はならないだろうな」と思い生活をしていると、後から慌てたり後悔することもでてきます。しかし、怖がって生活に不安を感じ続けるのもつらいものです。だからこそ、事前準備はしっかりしておき、コロナに対してのアフターケアも視野にいれながら、日頃から家族と連携はとっておきましょうね。

【小阪有花】2004年 ミスマガジンから芸能界へ。2009年に芸能引退後、保育コンサルを経て、2020年 総合制作会社cheer lead を設立。