こんにちは。子育てに奮闘する日々、部屋の片付けや、お掃除ひとつさせるのも苦戦している方が多いかと思います。今回は、子どもに掃除を手伝わせるタイミングや子どもができることをご紹介したいとおもいます。(子どもの心スペシャリスト・小阪有花)
親が掃除している姿を見せる
子供にお掃除を手伝わせるのは大変なことです。
私も現場で保育士をしている時は、何度も「お片づけだよ〜」と言っていたみたいでした。ある日、子どもから、「有花先生の真似っこするね!」と言われたのですが、その物真似は「お片付けだよ〜」というものでした。私も思わず、苦笑いしたものです(笑)。
子どもにやる気を出させる上で、親が掃除している姿を見せることは必要不可欠です。お片付けしなさいと言った時、ママもやってないじゃんなんて言われたら何も言えなくなってしまいます。まずは日常的にお掃除をしている姿を見せて、子どもが真似したいと思えるように自分もしっかり掃除をしていきましょう。
ポイントは、掃除をしている時は楽しそうにすること。掃除って楽しいものなんだと興味をもたせることが大切です。
そんな楽しそうにしている余裕なんてないという方は、せめて、「面倒だなぁ」「いやだなぁ」という感情などがでないように気をつけてください。親の姿を見て、掃除ってめんどくさいことなんだと認識させてしまうと掃除を億劫に感じさせてしまうので、振る舞い方に気をつけていきましょう。
子どもの意思をなるべく尊重する
子どもが掃除をする一番良いタイミングは、子どもが興味を持ち出し、「お掃除手伝う!」と言ってきた時です。この時、どんなお手伝いがしたいかを確認してあげてください。
よく見る姿は、「じゃあこれ、お願い」と掃除して欲しいものを親が勝手に決めてしまったり、「まずは自分の部屋のお片付けをして」と言って、子どものお片付けしたい内容を聞かずに話をすすめてしまうことがあります。これでは、せっかく湧いた掃除意欲がなくなる可能性があり、「やっぱりいいや」と投げ出されてしまうかもしれません。必ずどこを掃除したいの?と希望はあるのか確認してください。
想定とはまったく違うところを言われ、「自分のお片付けが先でしょ!」と思う気持ちもわかりますが、ここはグッと堪え、好奇心を満たし、まずは掃除を好きになってもらいましょう。
子ども専用のお掃除ボトルを用意しよう
どんなお掃除をするにせよ、洗浄剤を使わせるのは怖いですよね。しかし子どもは大人が使っている洗浄剤が気になり、使ってみたいと思ってしまう時があります。
そんな時に便利なのが霧吹タイプのボトル。空のボトルの中に水を入れたものを、子ども専用に一つ持たせましょう。ボトルは「100均」に行けば様々なサイズや種類のボトルがあるので、子どもの好きな色のものなどがあれば良いですね。
子どもは嬉しくて霧吹きボトルから水を出しすぎてしまうと思うので、必要な量を教えながら使わせてあげてください。
窓拭きで濡れ拭き、乾拭きを覚える
掃除の基本として、「濡れ拭きで汚れを浮かせて、乾(から)拭きで絡めとる」、という基礎を幼少期のうちに習慣化させましょう。
まずは親が実践してやり方を見せましょう。
濡れ拭きの方法は、水の入ったバケツを用意して雑巾を浸します。そこから雑巾を絞っていく訳ですが、子どもはまだ力が強くないので雑巾を縦に持たせて両手を内側に捻るようにして絞るのがおすすめです。
窓を拭く時は四隅を先に拭いてから全体を拭いていきます。乾拭きも濡れ拭きと同様です。四隅から全体を拭いていきましょう。高い場所は親の担当、低い場所は子どもの担当にできたら良いですね。
お皿洗いで自立心を育てる
「自分で使ったお皿は自分で洗うという習慣」を幼少期のうちに身につけておくことは、子どもの自立の一歩に繋がります。
ご飯を食べ終わったら、子どもがキッチンに届くよう踏み台を用意してあげましょう。
水の入ったボトルを使い、お皿を自分なりに洗ってもらうのもよいですし、お水は蛇口から出すのではなく、ボール等にお水をはって、その中でお皿を濡らしたり流して洗うようにするのも良いです。
子どもがお皿を洗いやすくなり、更にお水を出しすぎる事を防いで節約にもなります。
まとめ
子どもが積極的にお掃除をする姿を想像するワクワクしてきますよね。掃除が終わった後は、「どう?きれいになったかな?」と聞いてあげてください。
もし途中で終わってしまっても、「手伝ってくれてありがとう」と褒めてあげてください。また、子どもがまだ納得していないようでしたら何度も付き合ってあげましょう。
大事なのは、子どもが掃除に関わったという事実です。掃除を手伝い親が喜んでる姿は子どものモチベーションを格段にアップさせます。
子どもの「掃除欲」が継続するよう、結果より行動を褒めてあげるようにしてくださいね。
【小阪有花】2004年 ミスマガジンから芸能界へ。2009年に芸能引退後、保育コンサルを経て、2020年 総合制作会社cheer lead を設立。