「ハズレ保育園」は先生の入れ替わりが激しい? 保育園選びで失敗しないために、「4つの特徴」を知っておこう

「ハズレ保育園」は先生の入れ替わりが激しい? 保育園選びで失敗しないために、「4つの特徴」を知っておこう

 保育園を利用するなら、「ハズレ保育園」だけは避けたいものです。そこで今回は、「ハズレ保育園に当たってしまった」という保護者の体験談を紹介しましょう。その保育園の様子を取り上げながら、ハズレ保育園にありがちな4つの特徴を取り上げてもらいました。これを参考に、ハズレ保育園を選ばないようにしたいですね。

ハズレ保育園にありがちな特徴①
ベテランの先生が1人もいない

 今回取り上げる保育園は、在園中に公立の保育園から民営化したため、最初は公立の保育園であり、途中から社会福祉法人が運営する保育園です。そのうち、民営化後の社会福祉法人が運営する保育園が、都内のある区で「保護者の評価が高い保育園ランキング」ワースト3位にランクインしている「ハズレの保育園」でした。

 その保育園は、園長と副園長を除き、保育士はほぼ20代、新卒の先生も数名いました。一方、ベテランの先生は1人も在籍していませんでした。若い先生は、元気やヤル気があり、新しい保育の知識を知っているといったメリットもあるでしょう。しかし、保育士の経験が浅く、子育て経験がない先生ばかりというのは、保護者としてはとても不安なものです。

 実際に担任の先生は、年少クラスは2名体制で、1人は新卒の先生。確かに一生懸命ではあるものの、頼りなく、いつも笑顔が引きつっていたように思います。年中クラスの担任も20代の先生が1人。この先生は、常に怒っていて、声はガラガラ。子供たちからも「こわい先生」と思われていたほどです。

 そして、年長クラスでも20代の先生が1人。20代半ばくらいに見えたので、これまでの先生よりは頼りになるかも……と思っていたのですが、話を聞くと会社員を経て保育士になったそうで、保育士経験は2年目、クラスの担任を持つのは初めてということでした。初担任ということで、余裕がなかったのでしょう。保育参加に行くと、子供たち全員に目が届いていないということが明らかでした。

 ちなみに、公立保育園でお世話になったベテランの先生方は、とてもあたたかく、安心して子どもを預けることができました。子育て経験の浅い私にとっては、経験豊富な先生方のアドバイスは参考になり、時に励まされたものです。

 ベテランの先生がいない、20代の先生が大半という保育園に預ける場合、どうしても不安がつきものです。安定感はなく、やはり保育の質も劣る部分があるのではないでしょうか。また、第一子で、0歳や1歳の子供を預ける場合、保育園の先生に子育ての悩みを相談したいこともでてくると思います。しかし、若い先生では頼りになりません。保育園を選ぶ際は、実際に見学してみて、保育士の平均年齢やベテランの先生がいるかどうかも確認してみるといいでしょう。

(参考にしたい記事)保育園は株式会社の運営がいいって本当? 公営、株式、社福をデータで比較

ハズレ保育園にありがちな特徴②
先生の入れ替わりが激しい

 民営化して社会福祉法人が運営するようになって3ヶ月経った時、子どもの担任のうち、早くも1人が離職しました。そして1年後、20名ほどいる保育士のうち、なんと7名もの保育士が離職したのです。また、子どもの担任だった先生たちは、全員、担任の翌年離職しました。

 公立の保育園の場合、先生たちが公務員であるため、数名の入れ替わりがあるのは仕方がないこと。しかし、社会福祉法人や株式会社などが運営する保育園で、先生たちの入れ替わりが激しいのは、親としては不安です。

 少し古いデータになりますが、「厚生労働省の調査データ「保育士等における現状」(平成25年度)をみると、保育士の離職率は全体で10.3%、公営と私営別でみると、公営が7.1%、私営が12.0%になっています。

 とはいえ、先生たちの入れ替わりが激しいかどうかを見極めるのは難しいものです。一概には言えませんが、保育園のホームページで常に保育士を募集していたり、また、その求人募集の告知がホームページ内でかなり目立っていたりすると、離職率が高い保育園と疑ってもいいかもしれません。

ハズレ保育園にありがちな特徴③
ワンマン園長が好き勝手に振る舞う

 保育園にとって肝となるのが園長です。社会福祉法人が経営する保育園の中には、ワンマン経営の保育園もあるようですが、子どもが通っていた保育園は、まさにワンマン園長でした。その園長は、自身のみ高級車で出勤、土曜日はほぼ出勤しない、自分が飼っているペットを持ちむような人。保護者からの評判も悪く、私自身全く信頼していませんでした。

 園長がワンマンかどうかは、正直、入園してみないとわからないものです。ただ、悪評は広まりやすいので、近隣の小児科の先生などに訊ねてみると、意外と話してくれることもあるかもしれません。実際に、卒園した後でしたが、子どものかかりつけの病院の先生が、その保育園について話していたこともありました。

ハズレ保育園にありがちな特徴④
保護者より保育士を優先

 子どもが通っていた保育園は、保育士の負担を減らすことを優先していた面もありました。
例えば、保育園でアタマジラミが発生した時のこと。通常、アタマジラミになっても登園は可能なのですが、その保育園では、アタマジラミが駆除できるまでは登園不可としています。お昼寝などもあるため、保育士の負担が大きくなるからでしょう。しかし、10日間も登園不可にされると、働く親にとってはたまったものではありません。
保育園を見学することがあれば、アタマジラミになった時の登園について聞いておくのもおすすめです。

他にも、その保育園では、
・大きなケガがあっても報告がない
・保育士が保護者に愚痴をこぼす
・保護者によって対応が違う(町の有力者に媚びている)

といったこともありました。

 保活中は、認可保育園に入れることだけが目標になりがちですが、このようにハズレの保育園は存在するのです。実際に保育園に入ってからでないとわからない面もありますが、ハズレの保育園を選ばないためにも、「保護者の評価が高い保育園ランキング」を活用して、さらに口コミを集めたり、実際に保育園を見学したりするなどして、念入りに保育園を選んでくださいね。

初心者のための、「よい保育園の選び方8カ条」とは?