転職先の保育園の労働環境を探るには? 元園長が教える3つのポイント!

転職先の保育園の労働環境を探るには? 元園長が教える3つのポイント!

保育士が転職をする際、数ある保育園の中から給与条件だけで判断するのはナンセンスです。求人内容に記載のある福利厚生や労働条件はもちろんですが、そこに記されていない部分の労働環境もできる限り知ってから選択したいもの。これまで300人以上の転職希望者と出会った、元保育園園長である筆者が転職活動の際にチェックしてほしい3つのポイントをお伝えします。(元保育園園長・藤森みずほ)

求人内容だけでは労働環境は分からない

保育園不足が社会問題となり、保育士の採用に力を入れている企業が増えました。保育士専門の求人サイトや就職フェアも数多くあります。転職の際にはそのような便利なサービスを活用する保育士がほとんどではないでしょうか。

しかし、求人内容に記載のある、給与、福利厚生、労働条件をチェックするのは当然ですが、それだけでは保育園の本当の労働環境は分かりません。

今回は、それを見抜くための3つのポイントを紹介します。

ポイント1、面接官は誰?園長先生とは会える?
ポイント2、職員シフトを見せてもらおう!
ポイント3、自分と同世代の先生は何をしている?

ポイント1、面接官は誰?園長先生とは会える?

ポイントの1つ目は、入職前に「園長先生に会えるかどうか」です。

10年ほど前までは社会福祉法人が主体だった保育園経営。面接官は園長先生や主任保育士であることがほとんどでした。近年は保育園増設の波に乗って、民間企業の参入が増大。企業が運営する施設の人事担当は、基本的に本部にあります。そのため、面接や就職フェアには園長先生が同席しないケースが圧倒的に多いのです。

そこで、入職してから起きる問題として多いのは「園長先生との保育方針の違い」です。いくら採用担当の方と気が合ったとしても、同じ現場で働く園長先生と馬が合わなければ長くは働けません。園長先生との面談を希望していることを人材紹介会社の担当者へ伝えるとスムーズです。入職前には、必ず会っておきましょう。

ポイント2、職員シフトを見せてもらおう!

ポイントの2つ目は、実際の職員シフトを見せてもらうことです。

働き始める前に「職員数や有給取得のルール、早番、遅番の回数」などは是非聞いておきたいポイントです。なぜなら、ここを知らずに、「転職後に後悔した!」という意見を多く聞くからです。

大抵の施設では、事務室のどこかにシフトが掲示されているはずなので、遠慮せず覗いてみるのもいいでしょう。掲示されていない場合は「シフトを見たい」と伝えてみるのもいいですね。園児全員が登園後である、平日10時の時間帯に職員は何人出勤しているでしょうか。預かり児数に対して「国が定める保育士の配置基準」を満たしているか確認してください。

また、有給休暇の利用やシフトのローテーションについてはルールがあるのか質問しましょう。見せてもらえない場合や質問に答えてもらえない時は、極端な人員不足が続いていたり、既定の休暇が取得できていなかったりする可能性があります。

ポイント3、自分と同世代の先生は何をしている?

ポイントの3つ目は、「自分と似たような経験年数であろう保育士がどんな様子で働いているか」を見てみましょう。そこから、どんなキャリアデザインの保育園か分かることがあります。

年功序列だったり、実力主義だったり、保育園によってキャリアアップの風土やルールは大きく違います。経験年数のみで業務の割り振りがされる仕組みの保育園もあれば、保育士1年目でも、その保育士の特性を生かした役割を担当させてもらえる場合もあります。

もしあなたが一般の保育士が持っていないような資格や特技などの強みがあるのなら、年功序列ではない、実力主義の施設を選ぶのがおすすめです。最近は、英語に力を入れている保育園が多いです。留学経験や関連資格を取得していれば強みになります。

また、キャリアが長いベテランの場合はマネジメント能力をアピールしてもいいかもしれません。特に資格を持っていない場合でも「保育士等キャリアアップ研修」を受講したことがある人は受講歴で自分の専門性をアピールしましょう。早い段階から「自分のやりたい保育」ができる可能性があり、給与アップも見込めます。

なお、最近は社会人経験を積んだのちに資格を取得した保育士も少なくありません。見た目だけで経験年数を判断できない場合も多いので、職員の年齢だけで企業や園のキャリアアップの風土を断定してしまうことは避けましょう。

【まとめ】

たった一度の園見学や面接だけでは、実際の園の様子をすべて知ることはできません。人間関係をはじめ、働いてみないと分からないこともたくさんあります。

しかし、せっかくの限られた時間です。雰囲気を感じるだけではもったいない。ポイントをしっかり押さえておくと、入職してから感じるギャップは少ないですよ。

是非、今回紹介した三つのポイントをチェックしながら転職活動をしてみてくださいね。自分が心から楽しんで活躍できる施設を探しましょう。

【藤森みずほ】
現役の看護師で保育士。看護師長や保育園園長の経験者。笑顔で働き続けたい女性のためのキャリアコーチとしても活動中。Note「看護師×保育士×キャリアコーチ藤森みずほ」を運営中。

(マメ知識)保育園転職サイトは複数登録しよう!

 保育士が保育園の転職、求人情報を探すなら、複数の転職サイトに登録することが大切です。どこも登録は無料です。主要な転職サイトでも、登録している保育園数、得意なエリアは違います。

 

                            

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