転職するなら、どの株式会社、社福の保育園が働きやすい? 保育士が働きやすい保育園運営会社ランキング(東京都、令和2年度)

転職するなら、どの株式会社、社福の保育園が働きやすい? 保育士が働きやすい保育園運営会社ランキング(東京都、令和2年度)

就職や転職を考える際、気になるのが「保育園の働きやすさ」でしょう。保育園は、運営する株式会社や社会福祉法人によって、働きやすさが大きく違ってきます。そこで「保育士が働きやすい保育園運営会社ランキング(東京都の認可・認証保育園が対象、令和2年度)」を作成しました。就職や転職の際、このランキングを参考にしてください。

保育士が働きやすい株式会社、社会福祉法人は?
東京都の認可・認証保育園でランキング作成

 「保育士が働きやすい保育園運営会社ランキング(東京都、令和2度)」は、就職や転職を考えている保育士・栄養士などが「働きやすい保育園」を見つけたり、自分の保育園を客観的に評価したりしたい人のためのランキングです。保育園の評価は、東京都が発表している保育園の「第三者評価」を使いました。

 調査対象は、直近3年間で、第三者評価を取得した保育園が10以上あった運営法人です(自治体を除く)。まずは、運営会社ランキングをみてみましょう。

保育士が働きやすい保育園運営会社・法人ランキング
(東京都、令和2年度)

順位 運営法人名 平均得点
(1000点満点)
標準偏差
(参加園の点数のばらつき)
1位

株式会社ネス・コーポレーション

943.4

22.3
2位

株式会社ソラスト

931.3

54.8
3位

株式会社モード・プランニング・ジャパン

931.0

17.2
4位

株式会社ベネッセスタイルケア

929.1

16.8
5位

株式会社こどもの森

927.2

17.5
6位

社会福祉法人敬愛学園

925.8

14.6
7位

コンビウィズ株式会社

925.2

24.6
8位

ミアヘルサ株式会社

918.8

19.0
9位

株式会社小学館集英社プロダクション

918.5

33.9
10位

株式会社ピノーコーポレーション

916.7

35.7
11位

ライフサポート株式会社

912.9

31.2
12位

ライクアカデミー株式会社

912.0

34.5
13位

株式会社テノ.コーポレーション

910.8

20.6
14位

社会福祉法人東京児童協会

910.1

12.5
15位

社会福祉法人雲柱社

908.4

52.6
16位

株式会社ポピンズ

906.1

43.5
17位

株式会社学研ココファン・ナーサリー

905.9

35.6
18位

社会福祉法人多摩養育園

903.4

16.2
19位

株式会社WITH

902.4

60.9
20位

HITOWAキッズライフ株式会社

899.4

27.9
21位

株式会社グローバルキッズ

892.3

47.1
22位

社会福祉法人えどがわ

891.3

23.8
23位

株式会社マミーズエンジェル

889.8

47.8
24位

株式会社日本保育サービス

882.8

69.2
25位

株式会社アンジェリカ

882.7

62.4
26位

学校法人三幸学園

882.0

70.7
27位

アートチャイルドケア株式会社

870.5

97.7
28位

株式会社さくらさくみらい

816.6

69.2
29位

株式会社アイグラン

787.1

94.4
30位

株式会社木下の保育

765.9

139.9
全体

平均878.5点

平均91.2点
 第三者評価は、第三者である評価機関が、それぞれの保育園について、「職員の質の向上に取り組んでいるか」「職員のやる気向上に取り組んでいるか」といった職員への対応だけでなく、「透明性の高い組織となっているか」など組織運営が潤滑に行われているかを評価しています。本ランキングは、その評価を点数化して、点数順に並べたものです。また評価には、保育園を使っている保護者へのアンケート調査結果も一部加味しています。約7割の認可・認証保育園をカバーしています(掲載基準、計算方法はこちら)。

1位は「株式会社ネス・コーポレーション」
東京23区と川崎市に23の保育施設を運営

「保育士が働きやすい運営会社ランキング」の1位にランクインしたのは、「株式会社ネス・コーポレーション」です。「ベリーベアー」「ピノキオ幼児舎」といった名がつく認可・認証保育園を、東京23区と川崎市に23施設運営しています。

 傘下の「ナーサリールームベリーベアー小岩」は、江戸川区の「保育士の働きやすさランキング」で1位にランクイン。第三者評価を見ると「職員ができるだけ、本法人の園に長く勤めることができるよう、給与水準の改定を行うだけでなく、都の新制度に呼応して、保育士の処遇改善のためのベースアップを行うなど、特に積極的に仕事に取り組む職員に対しては、給与水準の改善を積極的に行っている」と第三者評価機関から高く評価されており、給与面でも長期で働きやすい環境が整っているようです。また、「職員採用のため、法人のホームページを大幅に改善し、職員の具体的な「働き方」を見せることで、新規の就労希望者が本園で就労するイメージを具体的に持っていただけるよう努力を行っている」とあり、採用活動も積極的な様子が伺えます。

 なお、「株式会社ネス・コーポレーション」も、保護者の評判が高い「保育園の運営法人ランキング」(東京都、令和2年度)で3位にランクインしていることから、保育士だけでなく、保護者からも評判がいいといえるでしょう。

4位は「株式会社こどもの森」
保育サービス業界の大手

 5位の「株式会社こどもの森」は、グループで100ヶ所以上の認可、認証保育園を運営しています。2018年11月7日発行の日経MJ「第36回サービス業総合調査」によると、売上高約179億円で、保育サービス企業の中でも2位にランクイン。また、前年度比伸び率20.9%と年々大きく成長しています。

 保育園名を「子どもの森」と称していないため、どこの園を手掛けているのか一見わかりづらいものの、認可保育園のいくつかには「まなびの森保育園麻布」のように「まなびの森」がついています。また、認証保育園の多くには「駒沢プチ・クレイシュ」「東中野プチ・クレイシュ」など「プチ・クレイシュ」と名がついています。

 傘下の「東久留米プチ・クレイシュ」は、東久留米市の保育士の「働きやすさ」ランキングで1位にランクインしています。第三者評価を見ると「職員の経験が比較的浅いことを踏まえ、園長が先頭に立って保育園の運営をリードしています。職員会議や朝礼、保育の場面で、保育園が目指す方向とどのような保育を行うか自らの思いを伝え、助言・指導に努めています。人事制度に基づく職員との面談で、個人目標の設定や進捗度の確認を援助するなど、人材育成に力を入れています」とあります。人材育成に力を入れている様子がわかりますね。

運営会社ランキング6位は
社会福祉法人敬愛学園

 「運営会社ランキング」の6位は、「社会福祉法人敬愛学園」でした。社会福祉法人敬愛学園は、八王子市と町田市で11カ所の認可保育園などを手掛けています。保護者の評判が高い「保育園の運営法人ランキング」(東京都、令和2年度)でも、2位にランクインしていることから、保育士と保護者、両者から評価が高いと言えます。

 傘下の「敬愛たかお保育園」の第三者評価(第三者評価機関が作成)を見ると、「毎月の職員会議研修は2部制にし、全職員が参加できる体制としているほか、出勤時全職員が確認する共通理解ノートの活用や日々の口頭でのコミュニケーションを密に行うことで、より良い保育に向け改善を積み重ねている」と分析しており、人材育成に工夫を凝らして、しっかりとサポートを行っていることが伺えます。

 「敬愛桃の実保育園」の第三者評価には「女性の多い職場として、正規職員のみならず、正規職員のパート勤務、短時間のパート勤務など、多様な働き方を受け入れ、ライフステージに応じて、長く勤め続けられる環境を整備している」と多様な人材の受け入れに取り組んでいる様子が伺えます。

保育サービス業界最大手の
「株式会社日本保育サービス」は下位

 「アスク」という名の保育園を展開する、保育サービス業界最大手の「株式会社日本保育サービス」は、平均点882.8点でした。東京都の全保育園の平均点878.5点よりは上回っているものの、24位という結果に。

 傘下の保育園中でも、とくに評価が低かったのは「アスク汐留保育園」で、港区の保育士の「働きやすさ」ランキングで最下位でした。第三者評価を見ると、未対応である項目が多く、「事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している」「未対応職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している」などが未対応(実施していない)であることがわかります。

 なお、第三者評価では、「系列園共通の「業務マニュアル」は、毎年、各園長が意見を出し合い、定期的な見直し、更新を行っています。また、外部環境の変化等も踏まえ、本部での見直しや新たな手順の作成があれば、メール等で各園に伝達する仕組みとなっています。しかし、園のマニュアルファイルには一部、旧版となったマニュアルが残っていました」(第三者評価機関のコメント)とあるため、本部からの一定の支援はあるようです。本部のtからも借りながら、保育の質を高めていくことが望まれます。

「株式会社ブロッサム」は保護者からも低評価

 「保育士が働きやすい保育園運営会社ランキング(令和2年度)」で、評価が低かったのは「株式会社ブロッサム」(現、株式会社さくらさくみらい)でした。平均点が816.6と、全保育園の平均点を大きく下回っています。

 さらに保護者の評判が高い「保育園の運営法人ランキング」(東京都、令和2年度)でも下位だったことから、保育士、保護者の両者から低評価だということが伺えます。

 傘下の保育園を見ると、「さくらさくみらい浮間(旧・うきまさくらさくほいくえん)」が、北区の保育士の「働きやすさ」ランキングで下位でした。第三者評価からは、未対応である項目として、「課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している」などが実施されていないことがわかります。

 第三差評価では、第三者評価機関のコメントとして、「前述のように新人のほか他園からの異動職員によって立ち上げられた保育園は、どうしても地域との関係性が薄くなるのは否めない」とありました。今後、保育の質の確保や、組織マネジメント全般についても、改善・見直しに期待したいところです。





標準偏差が高い運営法人は
各園で働きやすさにばらつきがある

 「運営会社ランキング(令和2年度)」の、標準偏差(傘下園の点数のばらつき)もみてみましょう。標準偏差の点数が高いほど、同じ経営母体であっても、保育園のばらつきが大きいということです。標準偏差が90点以上あって高かったのは、アートチャイルドケア株式会社、株式会社アイグラン、株式会社木下の保育の3社です。

 大手の運営会社は、比較的標準偏差が低く、どの園でも働きやすさに差はないようです。ただし、「株式会社日本保育サービス」は69.2点と高めであるため、働きにくい保育園も一定数あるといえるでしょう、

保育士が転職・求人先の保育園をチェックする際は、系列の保育園によってばらつきがあることに注意をしたほうがいいでしょう。

転職サイトは複数登録すべき

 それでは、実際に転職を考える際は、まず何をすればいいでしょうか。最初に取り組むべきなのが、「転職サイト」に登録することです。主要な転職サイトであれば、一人一人の保育士にコンサルタントがついてくれ、希望に沿った保育園を紹介してくれます。保育園の様子や勤務実態についても、転職サイトを通じてヒアリングできるのでぜひ登録したいものです。

 それも1つの転職サイトだけでなく、複数のサイトに登録するのがオススメです。下記の「主要な保育園転職サイトを比較」を見ればわかるように、登録している保育園数には差があり、1つのサイトに登録しているだけでは、現在募集中の保育園全ての情報を見ることができないからです。また、サイトによって得意な地域、苦手な地域があったりするので、複数のサイトに登録すれば、最適な保育園に出会える確率が高まります。

 なお、ハローワークでも転職・就職情報を見ることができますが、登録している件数が少ないので、これだけで転職活動をすることはお勧めしません。

 転職を考えるのなら、複数の保育士転職サイトに登録して、転職先を探してみるのがいいでしょう。実際、多くの転職希望者が、複数の転職サイトに登録しています。

「求人数はどこが多い?」保育士転職サイトを比較(首都圏)

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対応エリア 全国 全国 全国 全国 首都圏、近畿圏
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※2018年9月〜12月にかけて調査した公表求人件数

※ネス・コーポレーションの記述について、経営母体が違う保育園が入っていました。お詫びおよび修正をさせていただきます。