クリスマスにサンタがやって来た! おうちでの上手なプレゼントの渡し方とカミングアウト方法は?【小阪有花さん連載⑥】

クリスマスにサンタがやって来た! おうちでの上手なプレゼントの渡し方とカミングアウト方法は?【小阪有花さん連載⑥】

こんにちは。そして少し早いですがメリークリスマス! 今回は、12月ということで、家庭や保育園でもおなじみクリスマスにやってくるサンタさんからのプレゼントの渡し方について、それと同時に、サンタさんを信じている子どもへの上手なカミングアウトの方法についてお話しします。(子どもの心スペシャリスト・小阪有花)

クリスマスプレゼントをサンタさんからの贈り物として渡したい

クリスマスプレゼントの上手な渡し方

クリスマスが近づくと保育園内でも子どもたちはサンタさんの話で持ちきりです。

「ママがサンタさん来てくれるっていってたよ」と、嬉しそうに教えてくれる子や、「サンタさんには〇〇と〇〇をお願いしたんだ」と複数お願いする我が子に、「え!!そんなに!?」と思わず声をだしてしまう親もいたり、家庭ではサンタさんからのプレゼントトークに華が咲きます。

もちろん保育園もそれは同じで、クリスマス会にむけてクリスマスソングの練習と共に、保育士が「サンタさんに何お願いしたの?」と子どもたちに聞いては、こっそり親に報告したりと、この時期はなにかと子どもたちと発言が気になるものです。

できればこっそり聞いて、クリスマス当日は子どもたちの喜ぶ姿をみたいですよね。しかし、その思いと同時に、サンタさんにも会ってみたいと好奇心で目を輝かせる子どもの前で、親がこっそり準備してる姿は絶対見せたくありません。失敗は避けたいサンタさんからのプレゼント。どんな風に渡すのが良いかいくつかお伝えします。

枕元に置いておくのはリスクが高い?

定番は、靴下の中に置いておくことですが、実際、靴下の中はなかなか現実的ではありませんよね。

枕元に置くのも定番ですが、プレゼントを置いている瞬間、子どもが起きてしまったら、それこそ気まずい瞬間です。実際、私は父親が枕元にプレゼントを置こうとしている瞬間に目があってしまい、父親が慌てていたことを今でも覚えています。なので、プレゼントを子ども部屋にもっていくのは得策じゃないのかもしれません。

どうやら、海外、スウェーデンなどの寒い国では、靴下の中にプレゼントを入れそれを暖炉に置くことが伝統なのですが、日本では暖炉のある家庭はほぼないので、かわりに枕元に置くことになったようです。

クリスマスツリーの前に置いておく

私がいいと考えるのは、子どもが寝室に移動した後、クリスマスツリーの下にプレゼントを置いておくことです。そうすれば、気づかれることはありません。

子どもが起きてツリーの下でプレゼントを見つけたときはとても喜びますし、これこそがクリスマスの醍醐味のように思えます。起きた時、「プレゼントあるかな?」と少し心配そうな顔からの見つけたときの喜んだ姿はぜひ動画におさえたい瞬間ですね。

クリスマスツリーの下にプレゼントを置いておけばいい?

家の中で宝探し。サンタミッションで一緒に探し出す

朝起きたら1通の手紙が。開いてみるとサンタさんからのミッションで、プレゼントにたどりつくまでのクイズがだされていたら、子どもは燃えますよね。

クイズは日常のクイズも良いけれど、できたらクリスマスに因んだクイズにして、クリスマスを思いっきり楽しめればいいと思います。たとえば「クリスマスにみんなで食べるものは?」というクイズで、冷蔵庫の中のケーキの横にプレゼントとか(笑)。

「去年サンタさんからもらったものは?」と去年のプレゼントの横に置いておくとか。子どもと一緒に考え、家の中を探せば、プレゼントを見つけたとたんおおはしゃぎすること間違いなしですね。

玄関に置いて、いま届いたかのようにする

プレゼントを送るタイミングは朝起きたらと決まっている訳ではありません。クリスマスパーティー中、インターホンを鳴らし、家のドアをあけたらプレゼントが置いてあった。というふうにしてもいいと思います。

もし大人数でのパーティだった場合、お友達同士で見せ合いなどすれば、盛り上がるでしょう。その際はあらかじめ親同士でどんなものをプレゼントするか情報交換などし、みんなで遊べるものを含むなどしたらとても楽しいクリスマス会になるかと思います。

保育園でのサンタの変装はバレている?

その他、親族がサンタに変装して登場するや、サンタ派遣サービスなどもあります。

しかし、保育園での私の経験でいうと、子どもの洞察力を甘く見てはいけません。

保育園では、保育園の先生、または保護者(おとうさん)がサンタに変装してクリスマス会に登場しますが、だいたい普通にバレています(笑)

バレても子どもはたのしんでいるのでダメではないのですが、まだ片言の一歳の子どもでさえ、指をさして先生の名前をよぶなど、日頃から見ている先生の姿をごまかすのは至難の技です。まだ「サンタさんにかわってやってきたよ」と、言ってしまった方が子どもたちはしっくりくるんじゃないかなと、思う時が多々ありました。

その他にも、毎年クリスマスになるとサンタさんを派遣するというサービスもあります。しかし、調べたところによると、今年はコロナの影響によりテレビ電話での対面のみになっているようです。なので、もしサンタを直接対面させ驚かせたい場合は、パパ同士のコミュニティで役割を振り分けサンタに変身するのがよいかもしれません。

サンタさんからプレゼントの渡し方は色々ありますが、前もってクリスマスに因んだ絵本を読んであげたり、海外のサンタさんの動画を事前にみせたりしておくと、自分のところにもサンタさんがきてくれたと子どもたちはとても喜んでくれます。子どもが喜んでいる姿をばっちり動画でおさめておきたいですね。

子どもがいくつの時まで演出すればよい?

サンタさんからのプレゼントは大成功させたい。しかしそれと同時に、いつまでサンタさんの存在を信じさせていいのかも悩みますよね。
「知らぬまま小学校にあげていいものか?」
「うっかり友達から聞いてショックをうけないか?」
「友達にからかわれたりしないか?」

などという考えが頭をよぎってしまうこともあるでしょう。

サンタの存在をいつまで信じさせていいのか?

これは参考程度によんでほしいのですが、子どもへのカミングアウトのタイミングは家庭それぞれで良いかと思います。

小学校にあがる前なのか、はたまた高学年になる前なのか、私はいつでも良いと思いますが、大切なのは、カミングアウトする場合は「サンタさんの代わりのこれからはママとパパがプレゼントを渡す」という、あくまでも引継ぎであることと共に、このことは家族だけの秘密であることを伝えること。サンタさんのカミングアウトの仕方は場合によってはとても驚きショックをうける可能性があるので、今までの体験は特別なものだったと感じ続けてもらうことが大切です。

また、この内容を友達にはなして、その子どものサンタさんへの思いをなるべく変えないであげることも、少し大袈裟ですがひとつのマナーのようにも思います。なので、できる範囲でよいので、家族の中に存在しているサンタさんを、壊さないようにできたらと個人的には思います。なので、もし家庭内でカミングアウトする際は、そうしたことを意識していただけると良いかと思います。

今年は世の中的に波乱万丈な年でもありましたが、そんな2020年もあと少しです。

今年は自粛要請で家族との時間も年々より多くすごせた家庭が多いかと思います。クリスマス当日はもしおでかけできなくても、一緒にツリーのクッキーを焼いてみたり、シュトーレンを切ってみたり、自宅で過ごすクリスマスならではのイベントもたくさんあるので、ぜひ、楽しいクリスマスを過ごしサンタさんの素敵な思い出を作ってくださいね!

【小阪有花】2004年 ミスマガジンから芸能界へ。2009年に芸能引退後、保育コンサルを経て、2020年 総合制作会社cheer lead を設立。