保育園もお休みの年末年始!子どもとどんなふうに過ごしたらよい?【小阪有花さん連載⑦】

保育園もお休みの年末年始!子どもとどんなふうに過ごしたらよい?【小阪有花さん連載⑦】

何かとやることが多い年末年始。大掃除やらお正月のご挨拶やら、お休みといえど気がぬけるタイミングがほとんどないまま過ごしている方、結構多いのではないでしょうか? 保育園もお休みで、子どもが家にいるのに構ってあげることもできず、気がついたらお休みが終わってた…。そんな風になったら寂しいですよね。今回は忙しい年末年始に子どもとどんなふうに過ごしたらよいかをご提案します。(子どもの心スペシャリスト・小阪有花)

大掃除は子どもと一緒にしましょう

大掃除

この時期の大掃除はやることがたくさんあります。大人だけで掃除をした方が短時間で片付けられるため効率的かもしれません。しかし、子どもがお出かけしたいと言っている横で集中して掃除するのは難しいですし、部屋で遊んでる子どもに「ここ掃除するからどいて!」とお願いするのは、なにか悪い気がしますよね。

なので、ここはやはり、ちょっと時間はかかってしまうかもしれませんが、子どもと一緒に大掃除をしながら、おうちをきれいにしてしまいましょう。

形から入ってモチベーションをあげる

一緒にお掃除をするといっても、普段お願いしてないときはお手伝いしたがるのに、いざこちらからお願いすると嫌がる、残念ながら子どもにはよくあることです。また、最初はやる気満々でも、次第に掃除することになったら飽きたり文句が出てしまうことも。

そうならないように、大掃除する日は事前に決めておき、この日は一緒にお掃除をしようと前もって子どもと約束しておきましょう。

その際、大掃除になったら使うエプロンなど、普段つかわないものを事前に用意し、大掃除はこれを使えるんだというワクワク感を高めてモチベーションをあげると効果的です。普段使わない掃除道具があるのも大掃除ならではです。子どもが使っても安全なもの(モップやスクイージーなど)であれば、子どもと一緒に使って掃除してみるといいかもしれません。

子どもが使いやすい道具と掃除しやすい場所を選ぶ

普通の掃除道具では子どもは大きすぎてうまく扱えないかもしれません。そんなときは、ぜひ100円ショップにいってみてください。100円ショップは小さいサイズの掃除道具がたくさんあります。子どもと一緒に選んで、掃除する場所を決めてしまえばよりワクワク感が増し効率的です。

そして、子どもがお掃除する場所は狭いところをおすすめしています。狭いところはすぐに終わるので、達成感が得られやすいですし実際、子どもが狭い場所を掃除してくれることは私たち体が大きい大人からすれば本当に助かるのです。私も保育園で働いていたときは、狭い場所を子どもがお掃除してくれて助けられていたことがあります。

「先生ここいつも届かないから、本当にありがとう」というと、喜んで毎日手伝ってくれた子どももいました。大人ができないことを自分たちならできる!と、頼りにされる体験は、子どももとても嬉しいものなのかもしれません。

お正月はお正月ならではの遊びを楽しむ

大掃除がおわればあっとゆうまにお正月です。お正月は日本の伝統的な遊びがたくさんあります。羽根突きやけん玉、今はキャラクターデザインされたお手玉も売られていて可愛いいですよね。

市販のおもちゃもいいですが、今年は手作りおもちゃに挑戦してみてはいかがでしょうか?

今回は福笑いとかるたの作り方をのせますので、参考にしていただけたらと思います。

すぐにつくれる福笑いは家族に笑顔を届けてくれる

保育園でも工作として作りやすいのが福笑いです。子どもがまだ顔のパーツの名前を覚えてなければ福笑いをつかって教えてあげると覚えやすいですし、作り方もとても簡単です。

〈福笑い作り方〉
材料
◯画用紙二枚(台紙用1枚。パーツ用1枚)
◯はさみ
◯色鉛筆、またはマジック

1、台紙となる画用紙に、顔の枠だけ描く。
2、別の画用紙に、目や鼻の顔のパーツを描く。
3、2で描いたパーツをはさみで切り取って出来上がり!
(切ったパーツは、なくさないようビニール袋にまとめておきましょう。)

お正月に里帰りする予定があれば、おじいちゃんおばあちゃんの顔で作った福笑いがおすすめ。家族でおおうけ間違いなしですね。

福笑い

手作りかるたでひらがなのお勉強もできちゃう!

年齢が3歳を超えたら、手作りかるたはいかがでしょうか?
かるたは勢いよくカードをとるので、ダンボールを使いテープでまわりを囲うと
破れず長持ちします。

〈かるた作り方〉
材料
◯ダンボール
◯ビニールテープ
◯ペン
◯クレヨン
◯はさみ

1、ダンボールを読札用と絵札用にわけ、好きな大きさに切り取り、周りをビニールテープで補強する。
2、読み札を作る。最初の1文字のみ大きめに書き、丸で囲い、文章の続きを書く。
3、絵札の紙に読み札にあった絵を書き、最初の一文字を書いて出来上がり。
(かるたのサイズは小さいと絵がかきにくいので大きめに作るのが◎)

手作りかるたは枚数も多く福笑いと比べてすぐにできるものではないので、家族全員で作ることをおすすめします。

ボリュームが多い分できたときの喜びと感動はもちろん、自然に普段とは違うひらがなの勉強になるのでおすすめです。

今年も気がつけばあと僅かです。世間はまだまだコロナが広がっており、なかなか外出しにくい状態でありますが、こんなときこそ、家族との時間を大切にしたいですよね。

大掃除もお正月も向き合い方によっては子どもの楽しい思い出になります。ぜひ、楽しい年末年始をすごしてくださいね。

【小阪有花】2004年 ミスマガジンから芸能界へ。2009年に芸能引退後、保育コンサルを経て、2020年 総合制作会社cheer lead を設立。